• テキストサイズ

京都府警の女刑事

第3章 迷宮の十字路





それからは、日本刀を持ったヤツらが現れるたびに制圧していく。思ったより居るな。


正面に近づくにつれて煙の臭いがしてくる。寺の建物に身を隠すように見ると木材等が束になって置いてある物が大きく火の手を上げている。おそらくコナン君だろう。これから来るであろう白鳥警部や綾警部に場所を教えるために。


「あぁぁ!!」と声が聞こえる方を見ると寺の屋根に服部平次と容疑者の一人である西条大河がいる。服部平次は押されているらしく今にも屋根から落ちそうだ。


「下からは弓で狙てるしな」


コナン君と和葉ちゃんがいる後ろには弓を番えているヤツが三人。


「おーい!こっちー!!」


コナン君はおとりになるように建物の近くにきて光る何かを空へ投げる。弓を番えたヤツは光めがけて矢を放つ。


矢が壁に刺さるとコナン君はそれを踏み台にして跳ぶとどこからかサッカーボールを出して西条大河めがけてボールを蹴る。ボールは見事に当たり短刀を手からはじいた。


そのまま空中でバランスを崩したらしく落ちてくるが和葉ちゃんがギリギリで受け止める。


「いけー服部!」「平次!!」と叫ぶコナン君と和葉ちゃん。


何が起こったかここからは見えないが西条大河が屋根から落ちそうになっている。服部平次が勝った様子。


「師範がやられた!!」と逃げるヤツ等。数人は正面から逃げようとしてるが、やって来た蘭ちゃん、毛利小五郎、白鳥警部によって制圧された。


そして一人は裏から逃げようとしてるのか私のいるこちらに走ってくる。先ほどと同じように倒してから他のヤツ等が捕まっている所まで引っ張って持ってく。


「全員逮捕や!!」


綾警部と複数の警察官がやって来た。そして私を見つけた綾警部はこちらへやってくる。少々怖い顔つきで。


「空はん何しとるんや!?」


「何って、犯人逮捕?」


「待ってるよう言いましたやろ。一人で行って逆に襲われたらどうするつもりだったんや?」


「一人ではないと分かっていたから。それに早く行かないと一般人である二人が殺されていたかもしれない。それは警察官として防がなくてはいけないのでは?」


「っ!!」


綾警部は驚きの表情を浮かべ何かを言いたそうだ。私は間違えを言ったつもりはない。


「犯人を連行しましょう」


/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp