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京都府警の女刑事

第3章 迷宮の十字路





『少年探偵団』のメンバーは、小学生にしては敬語を使うそばかすが特徴の円谷光彦君、おかっぱ頭にカチューシャをしている吉田歩美ちゃん、小学生にしては大柄で10円ハゲのある小嶋元太君、そして今はここに居ない灰原哀ちゃんとコナン君も入っているらしい。


「空はん、お待たせしました」


綾警部がやってきた。早かったな。行かなくては


「頼もしいけど、危険な事には気をつけて」と『少年探偵団』に持ち合わせの飴をあげてその場を離れる。


「毛利さんは?」


「あちらに」


まだ千賀鈴さんと山倉多恵さんもたった今、着いたらしい。


集められた場所には毛利小五郎、蘭ちゃん、園子ちゃん、コナン君、服部平次、白鳥警部、千賀鈴さん、山倉多恵さん、竜円さん、池の近くに阿笠博士と少年探偵団が居る。


「毛利さん、桜氏を殺害した犯人が分かったってほんまですか?」


池の石に足をかけ顎に指をあてながら「はい」と答える毛利小五郎。


「ではお話しましょう。その犯人とは千賀鈴さん、あなただ」


指を指されて驚く千賀鈴さんと山倉さん。それに対し「むちゃくちゃやその推理」と服部平次が口を出す。


園子ちゃんと蘭ちゃんにいたっては「大丈夫なの?」「とにかく最後まで聞いてから」とコソコソ話している。


「動機は父親を殺された復讐。そしてその父親とは盗賊団の首領・義経だ!」


この場にいる全員が驚く。


「義経は3ヶ月前、部下達の裏切りで殺害されたんだ。だから茶屋への送金が途絶えた」


ここまでは辻褄が合っているからか「なるほど」と目を開く白鳥警部と綾警部。


「そしてあんたには共犯者がいた。弁慶だ」


『共犯者』『弁慶』と聞き馴染みのない言葉に千賀鈴さんと山倉さんは顔を合わせる。


「その弁慶とは誰あろう、おじゃる警部!お前だ!」


先ほどよりも驚きが大きい。は?綾警部が弁慶?なんで?


「千賀鈴さん、あんたは御茶屋に来るときある物を隠し持って来た。短刀と警部の飼っているそのシマリスだ!」


シマリスちゃんは呼ばれたと思ったのかポケットから出て綾警部の肩に乗る。その姿を見た歩美ちゃんは「かわいい!!」と。かわいいよね。そんな歩美ちゃんもかわいいよ。


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