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京都府警の女刑事

第3章 迷宮の十字路





「で、この絵の謎は解けたの?」


「まだや」とあっさり返された。


「あ、でもおじさんなら何か分かってるかもしれないよ。ボクたちこれか山能寺に戻るけど黒澤刑事も一緒に行かない?」


こてんと首を横にたおすコナン君。かわいい。綾警部のシマリスちゃんとほぼ互角。


絵について聞きに行こうと思ってたからちょうど良いだろう。一緒に行くことに。


「でも、行く前に連絡させて。服部平次を見つけたら連絡するって言ってあるから」


少し離れた位置で電話を掛ける。服部平次を見つけたことと、これから絵について聞くため毛利小五郎を訪ねることを伝えた。


「“あぁ、これから白鳥警部も毛利さんの所へ行くみたいや”」


そういえば祇園へ行くと言ってたな。もう調べ終わったのか。


「“まぁ、気ぃつけてな”」


そのまま切れてしまった。気をつけてって何に?


そんな疑問を抱きながら服部平次とコナン君と共に山能寺へ。


「そういえば黒澤刑事、昨日の夜鴨川で綾小路警部と居たよね?何してたの?」


隣を歩くコナン君が問いかけてくる。こてんと首を横にたおして。


「何って、桜見てた」


「じゃあ黒澤刑事は綾小路警部と付き合っているんだね」


「え?」


え?なんでその発想になるの?最近の子どもはませてるな。


「え?だって仲良しに見えたから」


「あれは『付き合ってほしい』って言われて付いて行ったら鴨川に行っただけ。綾警部も桜見たかっただけみたいだし、私も桜の写真を撮りたかったから」


あれはただ誘われただけ。綾警部は「桜を見たかった」て言ってたし。ただ、頭撫でられるとは思わなかった。不意をつかれた。


そんなこと考えていたせいで2人が後で「この刑事は鋭いんだか鈍いんだか」と話していたのは聞こえなかった。


話しながら歩いたら山能寺に着いた。ちょうど同じく白鳥警部も着いたようだ。


「白鳥警部、お疲れ様です」


「あぁ黒澤刑事、お疲れ様です。もしかして毛利さんに用ですか?」


頷くと「私もなんです」と中へ入って行った。この寺の僧侶と思われる人が居たがコナン君と服部平次を見ると「こちらです」と直ぐに連れていってくれた。


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