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京都府警の女刑事

第3章 迷宮の十字路





梅小路病院。それなりに大きな病院で、まだ朝なのに患者や看護師で溢れかえってるロビー。


服部平次が襲われたのは近くの梅小路公園。だからここに運ばれたのだろう。


まだ目を覚まさないらしい。付き添いに襲われたとき一緒に居た遠山和葉ちゃんと毛利蘭ちゃんと江戸川コナンくんが居る。


全員で入っても邪魔になるだけなので、服部平次を心配するあまりそわそわしてる大滝警部と、早く事情を聞きたいのか既に手帳を取り出してる白鳥警部が入ることに。


待ってる間、服部平次が襲われたときの状況や犯人について綾警部から報告を聞くことに。


昨夜、眠りの小五郎一同と山能寺へ戻り事件について話し合っていた。話し合いが終わり服部平次と遠山和葉ちゃんは大阪へ帰る途中バイクに乗る人物にいきなり襲われた。


バイクで逃げる人物を追い梅小路公園へ入ると「お前はここで待っとけ」と遠山和葉ちゃんを置いて一人行ってしまう。


なかなか戻ってこない服部平次を心配し見に行くと木刀で戦っていた。追い込まれている服部平次を助けるため履いていた靴下に石を入れて投げ、相手に当てると警察を呼んだふりをしたらしい。


相手が逃げて行くのを確認した後、服部平次が襲われた傷で意識を失ってしまったため通報したのだそう。


警察が駆け付け、現場を調べたところ乗り捨てられていたバイク、争った跡、短刀が落ちていた。


相手はライダースーツに翁の面を着けていたため顔は見えなかったらしい。


現在、短刀は鑑定中。もしこれが桜 正造を殺した凶器と一緒なら同一犯であり、源氏蛍の残りのメンバーと思われる。


「面を叩き割ってやればよかったのに…。」


「相手も剣の使い手と思われます。剣をやる者は譲れないものがあると聞きます。心得だったり礼儀だったり」


私は苦手だ。警察学校のとき剣道もやったが苦手だった。声を張るのが特に。


「そや空はん、この絵見つけたの空はんでしたな?なんなんか分からはりますか?桜氏の自宅の義経記に挟んであったとか」


首を横にふる。


「私がそうゆうの苦手なの綾警部は知ってるでしょう?」


「念のために聞いたんどす。あの子等やったら知ってると思いますが」


病室から声が聞こえた。服部平次が目覚めたらしい。


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