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京都府警の女刑事

第3章 迷宮の十字路





目が覚めたと連絡がきたのか、たまたま朝の体調チェックできたのか分からないが看護師さんが着たので一緒に病室へ入ることに。


「気つかはりましたか?」


「警部さん、あの短刀は?」


「鑑定に回さしてもらいます」


目が覚めたばかりでかどことなく弱々しく見える。


「結果が出たらすぐに教えてや。証拠が足りひんかったらこの肩の傷も提供するで」


病院着の前をくつろげると包帯が巻かれている肩を見せる。思ったより重症だな。


「証拠って?」と尋ねる和葉ちゃん。


「あの短刀が桜さん殺害した凶器やっちゅう証拠や。ほんまは犯人の肌に触れてたもんがあったらええんやけど、バイクは?バイクがあったやろ」


その瞬間、服部平次の口に体温計を突っ込む看護師さん。かっこいいが容赦ないな。看護師さん怒らせると怖いんだぞ。


「あれは盗難車です」


何かを思い出したのか考え込む和葉ちゃん。


「ところで、この絵なんなんか分からはりますか?桜氏の自宅の義経記に挟んであったんやけど」


上着からあの絵を出して見せる綾警部。服部平次と目を軽く合わせるコナンくん。


体温計を銜えてるため首を横に振り知らないと言う。「ほんまですか?」と再度聞くと次は首を縦に振る。


いや、絶対知ってるだろ。義経記からはみ出るように挟んであったのだから。私ですら気づいたんだぞ。


「まぁよろしやろ」


聞きたいことが聞けたのかこちらに目配せをした綾警部。もう行くらしい。


「これに懲りておとなしゅうしてることですな」


念を押すように言う綾警部。だが大人しくするような二人ではないだろう。絶対に抜け出すと思う。一応睨みをきかせておこう。


綾警部に続き白鳥警部と大滝警部も出てくる。看護師さんも終わったのか一緒に出てきて次の病室へ向かって行った。


病院から出ると桜氏を殺害した犯人の捜査を始める。容疑者を洗い出したり、凶器の鑑定をしたり、絵について考えたり。


白鳥警部は祇園へ行くと言う。本人曰く「祇園ではちょっと顔」とのこと。ボンボンなのか?


電話をしている蘭ちゃんに何かを伝えると病院を出て行く和葉ちゃん。何か用事でもあるのだろうか。


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