第2章 いざ、ナイトレイブンカレッジへ!
遅れてやってきた新入生が闇の鏡の前に立った
隣のアズールくんが真剣に見ている
まぁ…あの人がどこの寮行くか分からないもんね
というかあの小動物あの子のだったの…?
闇の鏡「汝の魂のかたちは…………
…………分からぬ。」
え?
アズールくんがふむ…とメガネをクイッと持ち上げた
そんな分からないとかあるの?
それぐらい珍しい魔力を持ってるとか…?
いやでも、性格も見られてるよね…?
どの寮の性格にも合わないってこと?
闇の鏡「この者からは魔力の波長が一切感じられない…
色も、形も、一切の無である。
よって、どの寮にもふさわしくない!」
ん?それって
魔法が使えない人間を黒い馬車が迎えに行ったってこと?
生徒選定の手違いが起こった…?
私はアズールくんの服の裾を少し引っ張った
『こんなことってあるの…?』
アズール「僕は初めてお見受けしますね。」
じゃあ普通はありえないんだ…
その時学園長が持っていた狸が暴れ出した
その席を譲れ!と逃げ出していた
私はそれを聞いて狸は無理でしょ…と言った
グリム「魔法なら今飛び切りのを見せてやるんだぞ!」
リドル「みんな、伏せて!!」
狸が魔法を使ったと同時に
アズールくんによって私は伏せられた
アズールくんのおかげで助かった……
今頃きっと黒焦げだったよ?
カリム「あちちちち!尻に火が!!」
クロウリー「このままでは学園が火の海です!
誰かあの狸を捕まえてください!!」
レオナ「チッ…かったりぃな。」
ヴィル「あら、狩りはお得意でしょ?
まるまる太った絶好のおやつじゃない。」
レオナ「なんで俺が。テメェがやれよ。」
やる気なしかい!
いや、でもうちの我らがリーダー アズールくんなら!
期待を込めた目でアズールくんを見つめた
するとアズールくんは言われなくてもやりますよと言った
アズール「クロウリー先生、おまかせください。
いたいけな小動物をいたぶって捕獲するという
みなさんが嫌がる役目、
この僕が請け負います。」
イデア「さすがアズール氏。
内申の点数稼ぎキマシタワー。」
『頑張れー!我らがアズールくん!』
アズール「アリア。あなたもやるんですよ。」
やっぱそう来ますよね〜
ていうか私、人魚だから火は苦手なんだけど!?