第3章 入学仕立ての大騒動
デュースくんは緊張しているのかかなり強ばっている
これ絶対私がツンってしたら
叫ぶヤツだね
やってみようかな?どんな反応か興味ある!
やろうと決心した時デュースくんが声をかけてきた
デュース「お前…距離が近いって言われないか?」
『え?まぁ言われるけどさ。
こういう初対面の人にでも距離を縮めて話せるのは長所だと思うんだ!』
デュース「自分で言うか?w」
『うるさいですー!デュースくんのばーか!』
話しているうちにどんどん仲良くなっていった
ついにはデュースくんは自分のことについても話してくれた
ミドルスクールの頃はとても荒れていたらしい
そのせいなのか
母親が泣きながら自分を責めて祖母に話しているのを聞いて
深く反省をしたデュースくんは
ナイトレイブンカレッジから黒い馬車が来た時
泣かせないと誓ったらしい
だから今はこんなに真面目にしているようだ
『デュースくんって優しいんだね!』
デュース「え?」
『だってめちゃくちゃひねくれてる人は
泣いてる姿を見てもなんとも思わないよ?
よし、デュースくんが優等生になれるように
精一杯フォローしてあげるね!』
デュース「!?…あぁ。ありがとう。アリア。」
そこで予鈴が鳴った
本当に今日はフロイドくんの言った通り
係やら委員会やら決めるだけだった…
部活は…山を愛する会にしちゃった…
でも少し気になるじゃん
もし山に行ったとして珍しい薬草を手に入れられたら
錬金術の幅が広がるし!←
放課後になり、デュースくんが帰るかと席を立ち上がった
デュース「アリアは寮へ行かないのか?」
『うん。待ち合わせしてる人がいるから。』
デュース「そうか。またあした。」
『じゃあねー!』
デュースくんを見送った
私は教室に一人でいて自習をしていた
ジェイドくん遅いなぁ…
数十分後に急に教室のドアが開いた
グリム「オラァ!エースはどこだ!
隠し立てするとただじゃおかねーんだぞ!!」
『あ…入学式の時に暴れた狸!!それと…
無属性の少年!』
グリム「俺様は狸じゃねぇって言ってるんだぞ!」
『うん、エースくんを探してるのは分かった。
いったいなにがあったの?』
とりあえず事情を聞くことにした