第3章 入学仕立ての大騒動
食べている最中にフロイドくんが帰ってきた
ジェイドくんと会話で盛り上がってたけどね?
おかえり〜と言うと
フロイドくんはただいまぁと返してきた
フロイド「俺もう疲れたぁ〜。気分乗らないし
一時間目サボる。」
ジェイド「いけませんよ、フロイド。」
フロイド「えぇ〜!
別に俺、成績落としてないからいいでしょ〜?」
『よくないでーす!』
フロイドくんの頬を両手で挟んだ
なにすんの?とフロイドくんは私に言ってきた
私はたこ焼き作ってあげるから!と
咄嗟に言ってしまった
たこ焼き…名前と写真しか見たことない
さっきジェイドくんと話してる時に聞いたんだよね
フロイド「え、マジで?作れんの?」
『多分!!』
ジェイド「アリアなら作れるでしょう。」
『うん、その確信はどこから?』
ジェイド「アリアは海の魔女を慕っております。
そのためあなたは慈悲深く、とても努力家です。
作ろうと努力しようとして
いつも自分のものにしてるではありませんか。」
つまり
いつも私は努力を続けて
不可能なことを可能にすることがあると?
でもそれって普通じゃない?
努力ってしなきゃ絶対にできないでしょ…
産まれたての稚魚が最初は泳げなくとも
美しく泳げるようになる
汚い環境で育った魚でも
努力を続けて真っ直ぐ突き進めば
美しい魚に育つように
フロイド「でも確かにアズールとアリアの努力はかなりすごいよね。」
ジェイド「そうですね。普通あそこまでしません。」
『普通じゃないの?』
ジェイド、フロイド「「普通以上です/だよ。」」
アズールくんの努力はすごいよ
最初アズールくんは引っ込み思案で泣き虫だったのに
今ではかなり堂々としてるし
今でも泣き虫だったら………
母性が芽生えるかもしれない!
ジェイド「今日は特に授業はないでしょう。」
フロイド「あ〜そっかぁ。進級したばっかだもんね」
『ん?じゃあ今日なにするの?』
フロイド「アリアなら多分だけど
部活動決めとか委員長決めとかするんじゃね?」
ジェイド「放課後になったら行きますね。」
目が笑ってないよ、ジェイドくん
でも部活か…
学生のうちだけだもんね
部活なににしようかな…
そういえば二人はどこに入ってるんだろ…