第3章 入学仕立ての大騒動
ジェイドくんと見つめ合った
朝からこんなのって……
ジェイドくんの温かくて大きな手が私の頬を撫でた
その時ドアをノックする音が聞こえてきた
アズール「ジェイド。起きてます?」
ジェイド「まずいですね…関係性でも公開します?」
『わ、私は秘密にしておきたいかな…理由は後で。』
そう言うとジェイドくんは急いで私の上から退いた
そして私をクローゼットの中へと入れた
狭くて暗いですけど我慢をと言ってジェイドくんは閉めた
ジェイド「起きてますよ、アズール。」
ガチャっという音が聞こえた
声の主がアズールくんなのは分かる
どうしたんだろう…
アズール「アリアがいないのですが知りませんか?」
ジェイド「僕は見ておりませんよ。
談話室にいるのでは?」
アズール「見てみましょう。」
ドアの閉まる音がして
クローゼットが開いた
ジェイドくんが危機一髪でしたね。と言った
焦ったよ、本当に…
ジェイド「関係性を明かしたくない理由を聞いても?」
『今までずっと四人一緒だったわけでしょ?
それで私とジェイドくんが恋人だって発覚したら
二人は絶対気遣って私たちから距離を置こうとすると思うの。
そういうの嫌だから、ごめんね?』
ジェイド「なるほど…僕ならなんですが…
かなり邪魔すると思います。」
『え!?』
ジェイド「フロイドはまだしもアズールは黒いんで。」
今、黒い言ったね!?
でも確かに…
アズールくんやフロイドくんなら
二人きりにさせないと嫌がらせしてきそう…
そういえば普通じゃなかった二人は←
ジェイド「ふふふ。
そのうちこの学園に溶け込むでしょう。」
『ジェイドが言うなら…って私部屋に戻らないと』
ジェイド「そうですね。朝食の時間が近くなったら
一緒に参りましょう。」
『うん!』
私はジェイドくんの部屋を出て
自分の部屋にすぐに入った
あんなイケメンなジェイドくんが彼氏とか…
無理無理無理!
私不釣り合いじゃない?
でもここ男子校だし…
ジェイドくんを狙ってる人はいないだろうけど…
まだドキドキしてる…
落ち着け〜アリア!
物語の人魚姫と同じ立場になったけど…
こういう時は落ち着いて対処…
とりあえず…スマホで検索してみよう!
【積極的に!】
うん、無理!!