第8章 新たな出会い
雪村千鶴ちゃん。
父親を捜して江戸から旅をしてきたらしい。
歳は、私達より少し下くらい…
菜「どんな子なんだろう?」
瑠「気になる…」
好奇心旺盛の私達にとって、この子の存在はかなり大きかった。
菜「ねぇ、ちょっと見に行こうよ」
瑠「いいけど、怒られない…?」
菜「何とかなる!!!」
瑠「大丈夫かな…(笑)」
そーっと部屋を出て、
忍び足で歩く。
この時間は皆お仕事中だから大丈夫なはず。
菜「あそこの隅の部屋だよね?」
瑠「うん。さっき平助君が食事運んでいくの見てたから」
菜「よし!」
気付かれないようにゆっくりと進んでいく。
部屋の前まで来ると、、、
千「あの、どちら様ですか?」
中から可愛らしい声が聞こえた。