第2章 そのキスの意味は【リヴァイ】
「例えば?」
「え?」
「例えばどこにどういう意味があるんだ」
兵長の問いの答えるべく、つい先ほどまで読んでいた話は何だったか、必死に思い出す。
「ええと。例えば手の甲は"敬愛"という意味だそうです」
コトリ、と兵長はカップをテーブルに置いた。
つられて私もカップを置く。
カップに温められた手のひらが冷める間もなく、兵長の手に捕えられた。
「へ、兵長?」
どうしたんですか、という言葉は、兵長の強い視線を前にして、喉の奥に引っ込んでしまった。
兵長は私の手を持ち上げると、視線を合わせたまま、手の甲に唇をつけた。
ぐらりと視界が揺れる。
熱湯につけられたように、唇が触れたところから体中にしびれが走る。