第2章 そのキスの意味は【リヴァイ】
「本を読む暇があったら、オレの部屋に来い」
耳元で囁いた兵長の声は、いつもより少し掠れていて。
「そんな本を参考にしなくても、オレが教えてやる」
「ひゃぁっ」
言葉の最後に耳元へキスを落とされて、思わず変な声を上げてしまう。
兵長の手が離れると、そのままずるずると床に座り込んでしまった。
腰が抜けて立ち上がれない。
涙目で耳を押さえる私を、変はひどく満足げに見下ろした。
「先、行ってる」
兵長はテーブルの上のカップを手に取ると、食堂を出て行った。
「教えてやるって……先行ってるって……」
よろよろとテーブルに手をつきながら立ち上がると、赤い本が目に入った。
途端に、兵長の唇が触れた耳たぶがジンと熱を持った。
表紙しか見てないなんて言っていたけれど、やっぱり中も見ていたのではないだろうか。
耳元へのキスの意味は、『誘惑』なのだから。
【そのキスの意味は 完】