第2章 そのキスの意味は【リヴァイ】
だけど先日、兵長に頼まれてお茶を部屋に持って行ったとき。
私の淹れたお茶を飲んで眉間のしわを緩める兵長を見ていたら、唇から勝手に言葉が零れ落ちていたのだ。
「好きです」
言ってから口を押さえたが、後の祭りだ。
伝えるつもりなんてなかったのに。
舌打ちの一つでも、されると思った。
何を考えているんだと、叱られると思った。
だけど意外にも、兵長はゆっくり瞬きを一回しただけだった。
「それで、お前はどうしたい?」
当然拒否されると思っていたから、まさかそんな質問をされるとは夢にも思わなくて。
「兵長の、側にいたいです」
何も考えずに口をついた答えは、至極単純なものだった。
でも、これより私の気持ちを的確に表す言葉が見つからない。
つい祈るように両手を組んだ。
そんな私に向かって、なぜか兵長は眩しいものを見たときのような表情をした。
「いいだろう」
そう言った声はいつもよりほんの少しだけ、優しい響きを持っていて。