第1章 彼にも余裕がない日はある
「は、はぁっ…はぁっ、これ、やばい…っ」
「キスしただけでイッちゃいそうな顔しないでヨ。優しく出来なくなっちゃウ」
脱がすよ、と言ってブラウスのボタンを片手で器用に開いていく。ピンク色の下着が見えてしまって顔がかーっと、更に熱くなる。
背中に手を回されるとホックも外されてしまい、両胸がだらしなく横に広がった。
「んっ、ふぅ…あぁっ!!」
「ここ、もう固くなってル。ほラ、親指と人差し指でこうやっテ…」
「あ、んっ!!あ、あ、それ、らめぇ…」
先端をこねくり回すように弄られて恥ずかしい声が口からどんどん零れてく。腰が欲しがるように動いちゃって恥ずかしくて仕方ない。
彼に弄られたとこはどんどんツンっと立ってきて明らかに気持ちいいと反応してしまっている。それを見て夏目くんの口角は三日月を描くように上がっていた。
「随分良さそうだネ。それじゃあこっちは…舐めちゃおうカ」
「ひゃあぁぁっ!!?」
右胸の先端をぱくりと口内に入れられ、舌先でぺろぺろと舐められる。しかも左は変わらず指で弄られているものだから気持ちが良くて仕方ない。
私の胸を舐める彼から目が離せない。赤い舌を使って、綺麗な指先を使って胸を攻める彼は、あまりにも扇情的であった。
「那乃花ちゃんほんと、敏感だよネ。まだ下触ってないのに顔がぐちゃぐちゃだヨ」
「ら、だってぇ…なつめく、がきもちいいのいっぱいするから!!あぁぁっ!?」
「フーン。訂正するヨ、こっちもぐちゃぐちゃだったネ」
スカートの中に入った手は下着の中までも侵入してきていて、彼の指先でグチュグチュと卑猥な音が鳴る。割れ目のところをそーっと、触れるか触れないかくらいに撫でられた後に人差し指で入口を撫でられて悲鳴みたいな声が上がる。
涎を口の端から流して首をふるふると振る私に対して夏目くんは構わず今度は特に感じやすい陰核を指の腹で撫でる。