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ひと匙だけじゃ物足りない

第4章 指パッチン


ゆっくり数え始める彼に焦れったさを感じながら快感をまぎらわそうと足を擦り合わせる。気を抜いたらすぐ来ちゃいそう、けれども彼にもそれはお見通しのようで達すギリギリのところで緩められ我慢させられる。
指がいいところに行っても、ぎゅっとしまればすぐに別の所へ。やがて3秒まで来たところで指がもう1本、すんなりと入ってきた。

「ひゃああっ!?♡♡もっ、いかせ♡てぇっ、あぁっ♡そ、だめえぇっ♡」
「あとちょっとだヨ。頑張っテ」
「あぅっ♡む、りぃっ♡♡」

あと3秒なんだから余裕でしょ??そんな幻聴が聞こえるくらいいい所を探られ撫でられる。
2、1…そうゆっくり耳元で唱えられ、あとはあの音を待つだけ。聞きたくないくらい恥ずかしい水音も掻き消すくらいのはっきりと主張した音がした途端、目の前が真っ白になり待ち望んだ気持ち良さが一気に押し寄せた。

「ひっ、あああぁ〜っ!?♡♡あ、やゆびぃ♡あっ、あ♡とめっ、てぇ〜っっ!?♡♡」
「我慢した分いっぱいイっていいヨ。それとも今度は感度をあげル??」
「もうじゅうぶっ、んっ♡だかっ、らあっ♡♡一回とめ、てっ♡しんじゃううっ!!♡あ♡♡ぅあああ〜っっ!!あっ♡♡は、あっ♡♡♡」

また腰が上がりきゅ、っと膣が指を締め付けた。そこでやっと指が止まり、中から抜けると彼は自分の指を見て軽く笑った。誰のせいだと思って…

「さすがに疲れちゃっタ?ちょっと休もうカ」
「もう体動かない…ねちゃいそう」
「お疲れサマ。でも寝ちゃダメだヨ。もうちょっとしたら続き、したいナ。ダメ??」
「そういう時だけ可愛さ使う…もうちょっとしたら、ならいいよ」

ありがとうと穏やかに微笑む彼を見てさっきと同じ人なのかなぁ、なんて思いながら息を整える。
そういえばなんでこうなったんだっけ??記憶を手繰り寄せながら水を飲むと隣からパチンとあの音がなって思わず身体が跳ね、さっきまでの快感が蘇る。

「…まだ効くんダ」
「怒るよ」

ごめんと彼は、謝るも私の反応を見つめる瞳は熱を帯びていて、まだまだ催眠を利用する気満々といったご様子。
案の定、その後も終わるまで指パッチンの催眠は解いて貰えずだった。
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