第4章 指パッチン
「かわいい。那乃花ちゃんキス大好きだもんネ。もう一回しようカ」
「ひゃっ、だめ…あぅ、んっ」
「んっ、あコラ、舌引っ込めないノ。…まぁ引きづり出すからいいんだけド」
捕まらないと努力はするものの予言通りあっさりと捕まってしまい舌をいやらしい音を立てながら吸われる。いつの間にか恋人繋ぎをしていた手に力を込めると、彼の口角が少し上がる。唇同士が繋いでいた銀糸がプツリと断つと、彼の手が胸部へと伸びる。
「下着付けてないからここ反応してるとすぐ分かっちゃうネ」
「んっ…あっ、そんな擦っちゃあぁっ」
「うン、気持ち良いネ。…これからもっと良くしてあげル。指鳴らす度にもっと感度が高まってくヨ」
「んぇっ?どういうこっ」
「そのままの意味。物は試しダ。3、2、1」
パチンとまた、はっきりとした音が脳内で鳴り響く。
その途端、胸の先を擦る指の感触がダイレクトに伝わってきて声に制御が効きにくくなる。
「んあぁっ!?な、っにんっ、ら、らめぇぇ…ひゃぁあっ!?」
「思った以上に効いてるネ。これなら胸だけでイッちゃいそウ??」
下から胸を持ち上げ、先をぎゅっと親指と人差し指で挟まれぐりぐりと責められる。今まで何度かされてるはずなのに感じ方が段違いで違う。
ほんとにイッちゃいそうで怖くてダメだと思ってるのに、抵抗できないくらいには受け入れてしまっていた。
「んっ、あぁっ!♡だめぇっ、そんな、さわっちゃああぁぁっっ!?♡」
「ン、じゃあ舌でしよっカ」
「へっ??や、だめ、だめだめ!!そんなのされたらっあああ♡♡」
べー、とあざとく舌を出した後に胸の先を口に含む。生暖かい舌で執拗に舐められ、たまにじゅっと吸われ、もう片方の胸はお留守にならないよう指の先でくるくるとなぞられる。