第1章 根
さとみ「桜奈さん、。あの!俺とLINE交換して貰えませんか?」
この人は一体なんだ、
会って早々LINEを交換したいと。
まぁ、変なやつだったら消せばいいか。そんなノリで交換した。
さとみ「ありがとうございます!」
そして帰り際に、
さとみ「あの、これもし良ければ、すとぷりのライブのチケットなんですけど、来てくれませんか?」
……
こんなの断れる訳ないじゃないか!
ヲタク心が燃えるのと同時にこの人がこいぬにみえてきたぞ、!
私「行きます!ありがとうございます!アニオタ心が燃えます!!」
さとみ「?ありがとう!!」
そして、私はさとみさんと別れ、家に帰った。
チケットを眺めて、リュックにペンライトをいれ、当日の準備をした。
ライブ当日。
私はチケットをもって会場に行き、人に重圧されながらもさとみさんのグッズを買い、チケットに書いてあった一番前のS席に座った。
ライブが始まって、私はさとみさんを見ながらピンクのカラーのペンライトを振った。
途中でさとみさんは私のことを見て「来 て く れ て あ り が と う。」と口パクをした。
それは他のリスナーの子達にも当然見えていてとてもキャー!!!!と声を上げていた。
ライブが終わったあと、抽選で楽屋に行けるものがあった。私も一応やって見っかと思い、受けたが、
見事に当たってしまい、楽屋にお邪魔することになった。
三名が選ばれ、私はその中の一人だった。
他の二人の子はメンバー全員に挨拶してもらっている中、私は端の方でその様子を眺めていた。
私「(あー、わかるわー、自分の推しが目の前にいるんだもんね〜、興奮するよね〜。)」
そんなことを考えていると他の二人の子はとっくに楽屋の外に出ており、私とメンバーの人達だけが楽屋にいた。
私「(やっべ、私ぼっちじゃん、!!1人とか1番やなんですけど、、)」
ソワソワしているとさとみさんがこっちに来た。
さとみ「来てくれてありがとう!桜奈さん!」