狗巻と付き合ってることに嫉妬した五条にセフレにされる。
第2章 覆い被さらないで!
「しゃけ」
「えへへ……それでね。虎杖くんは伏黒くんにやめるよういったらしいんだけどね……」
「ツナマヨ」
狗巻くんとのほっとする一息。
あれから私たちは何度もキスをした。
それと同じくらい私は何度も五条さんに抱かれていた。
いつもいつもやられてる最中に想像するのは狗巻くんの姿。
私はそのために硬く目をつむっている。
そうやって狗巻君のことを想像すると五条さんの身体って結構気持ちよくなれたりもする。
そうだよこれは予行演習なんだ。
いつか狗巻くんのものになるための。
あ……いっちゃう……。
そう思った瞬間「狗巻くん……!」と叫んで達する。
少し遅れて五条さんが出したらしいのがわかる。
いつも通りペットボトルのキャップを開けて私に差し出してくれた五条さんはやっぱり悲しそうな顔していた。
この人やりたいだけ……なんだよね。
好きとか言われてないし。
それなのになんで悲しそうな顔するんだろう。
男のプライド傷つけられてるって感じなのかなぁ?
ヤれるなら誰でもいいんじゃないのかなぁ?
女の人には困ってなさそうだけどな……。
だけど私が狗巻くん好きなのはとっくに知ってて承知の上なんだよね?
「ちゃん。もうこの関係は終わりにしてあげるね」
あれ?初めて五条さんの体でいけたのに……終わり?私はものすごく嬉しいはずなのになんだかモヤモヤしてしまった。
「はいありがとうございました」
私はまた寮まで送ってもらったけどおぼつかない足取りだったと思う。
「しゃけ」
「え……あの……」
「キミが欲しい」
「うん……」
狗巻くんにストレートに言われて誰にも内緒でホテルまでやってきた。
だけど上に覆い被さられて思い出してしまうのは五条さんの長身の感触。
狗巻くんの細い小柄な体とは違う。
慣れた手つきで私の身体をまさぐる指先。
不慣れにぎこちなく撫でてくる指先とは違う。
なんだろう?
違和感が拭えない。
私なんて失礼なことを考えてるの。