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狗巻と付き合ってることに嫉妬した五条にセフレにされる。

第2章 覆い被さらないで!


「入れるよ……くっ……」

私の肩を押さえつけてむりやり五条さんが入ってくる。
信じられない大きさで考えないようにしたってその圧迫感が伝わってしまう。
奥まで入れてゆるゆる腰を動かす五条さん。
そこには普段の飄々とした冷静さはどこにもない。
だけど慣れてる。
キスするだけでぎこちない狗巻くんとは違う……
慣れた手つきで私の涙を拭いながら。
五条さんの腰の動きが激しくなり、私を押さえつける腕の力も強くなる。

「……いや……あ……あんっ……」
「……ちゃん…………はっ……」

二人だけの狭い部屋に私の自動的に漏れちゃう声と五条さんの荒い息づかいが響く。
ベッドもギシギシ言って五条さんの動きがいっそう激しくなる。
ぎゅっとつむっていた目をわずかに開くとすぐさまキスされる。
狗巻くんの唇の感触が上書きされていってしまう。
私はショックで狗巻くんのことを必死で思い出そうとした。
そうだよこの私の上に乗っている人が狗巻くんだって想像して……。
狗巻くんがこんなに私のことをやってくれたら……。
きっとこんなショックな気持ちにはならない。
嬉しい気持ちになれる。
私は狗巻くんを思い出して少し安心して両手を伸ばして覆い被さる男の人の身体に回した。
相手はビクっとなって。
だけど私の名前を呼ぶ声がどんどん大きくなって、それからビクビク震えて私の中に欲望に吐きだしたんだ。

私は出されたことが悲しくて「狗巻くん……!」と呟いた。

目の前にいるのは違くて五条さんだって分かっていたけど言わずにはいられなかった。
五条さんは悲しそうな顔してカチャカチャズボンを履くと水を飲みに行ってしまった。
と思ったら戻ってきてペットボトルのキャップを開けて私に差し出してくれた。

「ごめんね。
初めてだと思わなくて。
痛かったでしょ?
これからはもっと大切にするからね」

え……これで終わりじゃないの……?

「すぐ気持ちよくなるようになってくるから心配しなくていいよ。じゃあ寮まで送るから」

私は深すぎる絶望に蝕まれていた。
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