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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


封印を終え、“医龍眼”までは封印できない事を説明するとサクモは頭を抱えミナトは何か言いたそうな顔してる……いや、一番何か言いたそうなのはカカシだな?





「……さて、もう一つ……」





『どうした、レンジ?』





「悪いな、黒龍……今、ミズキの“龍神眼”を封印した……で、聞きたいんだけど……なぁ_______」









『……それは可能だ……だが、辛い選択になるぞ?』








「クククッ、安心したよ!その時は任せたぞ?お前たちには悪いがオレ達にはこの子の幸せが一番なんだ……」






『……それはオレ達も同じだ……だが、レンジ……オレ達はレンジとミトカ、お前たちの幸せも望んでる……だから“死ぬな”よ……』






「ああ、分かってる……」




「……レンジ……」

 




「……悪い、ミトカ……コレ以外、ミズキを確実に護れる方法が無い……ごめんな……」






オレは黒龍に不透明だった部分を確認し、その結果があまりにも親勝手で……いつかミズキがこの話を知った時、辛い想いをする事を理解しながら、ここに居る、オレの信頼できる者達の前で出来て良かったと胸を撫で下ろした……そして、涙を流すミトカを優しく抱きしめ、額にキスを落とし、一番物言いたげなカカシを見つめた……。





「……カカシ、眠いか?」


「ッ!?どうして!!………どうして、オレにこんな話……聞かせたんですか?何よりも、レンジさん達がミズキをッ!!」


「………カカシ……ありがとう……初めて逢ったのに、本気でミズキを好いてくれて、ミズキもカカシを好いた……だから、知ってて欲しかった……」


「ッ!だったら___ッ!?」


「……だから、万が一、この話の結果通りになったとして、その時、カカシがミズキを大切に想ってくれているなら、思い出してくれ……そして、お前にミズキを任せる……」



カカシの頭を撫で、目線を合わせるように体を屈めると怒ったようにオレを睨みつけて来た……だから、お前を信用する…… ミズキを本気で大切に想ってくれたから……そう言ってカカシの額に手を当て眠らせると、この空間での記憶を消した……次に思い出す時にはオレは居ない…… ミズキを任せたぞ……。
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