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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


私が覚えている“過去”へと繋がった……あの時、私の中に現れて助けてくれた二人が私の本当の父と母……記憶が戻った今だから、鮮明に覚えてる……とても大切な時間……大好きで幸せだった二人との時間……。




「____ッ、とーさま……かーさま……」


「…… ミズキ、頑張ったね……」


「……カカシ……ごめんね……ありがとう……」



カカシがいてくれなければ私は思い出す前に終わっていたかもしれない……震える私をずっと抱きしめてくれてて、この温もりに安心出来たから、最後まで思い出す事ができた……でも、もう泣いちゃいけない……カカシが心配するから…………私が涙を流さない様に礼を言うと景色が流れ、ゆっくりと目を開けると心配そうに二人を覗き込む綱手様と自来也様がいた……目が覚めたんだ……。




「はぁー、良かった……」


「術式が消えたと思ったらお前たち二人が倒れて半日過ぎたんだ…… ミズキ、フウから話は聞いとる……良くやったのぉ!」


「………は…い………」


「………一先ず、今日はゆっくり休め…とは言え夜中だがな?カカシ、お前も大丈夫か?」


「えぇ……まぁ……」


「…………」


「ミズキ、大丈夫か?」


「ッ⁉︎……綱手様、ジラちゃま、カカシ、ありがとうございました………すみません……少しだけ……一人にしてください………」



思い出した過去……次にしなきゃ行けないことは分かってるつもり……でも、まだ受け入れられなくて、放心状態で自分の手を見つめていると、ジラちゃまの心配そうな声で我に返り、笑みを向け、風龍と一緒に部屋を出た……ちゃんと笑えてたかな……?



「………」


「………大丈夫なわけが無いか……はぁ……自来也、どう思う?」


「…黒龍を手にするかどうか……こればかりはミズキ次第だのぉ……」


「……とりあえず、オレも向かいます……何か嫌な予感がするんで……」


「ああ、任せるぞ、カカシ!」




ミズキが向かった場所は見当が付く……恐らく、まだ悩んでるんだろうね……オレは心配する二人を横目にミズキの後を追い、静けさの戻った部屋には綱手様と自来也様が残った……。
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