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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


……なぁ、ミズキ……どんな事があっても護るよ?お前はオレとミトカの大切な宝だ……愛してる…… ミズキが幸せになるためだったら、なんでもする……。

ごめんな……かあさまはとーさまに付き合うだけだから……悪いのは全部とーさまだ……。



「……カカシ、眠いよな?」


「大丈夫です、ミズキと遊んでただけなので……」


「ぶふっ!!目、半分閉じかけてるぞ?……でも、カカシ、お前にも聞いて欲しい……サクモ、ミナト……いいか?」


「もちろんだ……」


「ええ、三代目を帰らせてまで……余程、怒られる事を考えついたんですね?」


「クククッ!ミナト、ほっんと、お前の事、好きだわぁー!さて……」



眠そうなカカシの頭を撫でると眠い目を擦りながら背筋を伸ばし、サクモもミナトも頷いてくれた……ミトカはオレの考えが分かってんだろうな……オレの手を不安げに握ってくるからミズキを託し、再び“紫黒鳳”を張った。



「さて、率直にいうな?オレ達が死んだら、ミズキの事を任せたい……」


「……何を言うかと思えば……簡単にお前らは殺られないだろ…?まさかと思うが……」


「サクモ、正っ解!!それは______」


「……これ、やはり三代目にも……」


「いや、ミナト、お前はいづれ四代目に就任する……だから、知ってて欲しかった……三代目なら気付いてると思う……でだ、ここからが本題!今からミズキの“龍神眼”を封印する!」


「はぁ?おい、勝手にそんな……」


「ダメなんだ……今はまだ……使う事も修行する事も……」


「“剥奪”ですか?能力の…… 龍香が一族以外と婚姻し一族を出る時に施す……」


「違うよ……そんな事したら新しく生まれた龍神たちが別の誰かにつくだけだからな………そんな事はしたくない……“龍神眼”ではなく“医龍眼”であれば、一族誰でも開眼する……当主になる身ならオレが力を譲るか死ぬ以外では“龍神眼”も“巫女”の存在も分からないからな……」



オレはいつになくテンション高めに話しながら心配するサクモ達を他所に淡々とミズキの“龍神眼”の封印を行った……暴走はさせられない……知られるわけにはいかない……絶対に……。
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