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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


カカシ、記憶を操作して悪いな……だが、お前なら大丈夫な気がするんだ……きっと思い出してくれると思う……なんたってミズキの初めての友達だからな?


「……サクモ、悪い……大事な息子に……」


「いや、大丈夫だ……カカシが感情的になるのも珍しい……相当なショックだったんだろ……レンジが“死ぬ”なんてな?」


「どちらにせよ、今はミズキちゃんの力を隠しておくのは正解でしょう……里間の緊張も酷いですし、いつ大戦が始まってもおかしくない……それまでに基礎は身につけて貰った方が良いですね?」


「ああ、そのつもりだ……」



“アイツら”にミズキを好きにはさせない……オレ達は今後の話を少ししてから解散し、いつか訪れるミズキとの別れに静かに涙を流すミトカを優しく抱きしめた……。











『___ハァ…ハァ……な…んで………』



”ミズキ、大丈夫……落ち着____ッ!?”



『……ヤダよ……こんなの……って……』


“くっ……カカシと自来也も限界だな……ごめん、ミズキ……強制的に術を解くよ!〔戒印・暁星空虚(カイセイクウキョ)〕”



ミズキが泣きじゃくり感情のコントロールが出来なくなった……リミッターは“あの日”だと思ってた……思ったより早く来たな……“あの日”は繰り返す可能性が高い……術を解くとリスクが増えるけど現実も限界……。





「カカシ、いけるか!?」

「な、なんとか……ですがッ!!フウ!!」


“酷くやられたね……大丈夫?”


「ははっ……ま、何とかね…… ミズキは暫く寝てる?」

「この状況を見たら、悲しむだろうからのぉ、綱手が来るまでは眠っておいて欲しいのぉ……」


“うん、大丈夫……ボクが強制的に眠らせたから……今は情報が混乱してる状態だから目を覚ませないよ……でも予定よりこうなるのが早かった……”



術式が急に紅くなり自来也様と抑えに掛かったけど、感情の起伏でかまいたちの様な斬撃を受け、余りにも急な出来事にオレ達は焦りを隠せなかった…… ミズキは大丈夫なのかと思った瞬間、禍禍しいチャクラが消え風龍が姿を現すとミズキはその場に倒れ込み、オレは慌ててミズキを抱きとめ、流し続ける涙を拭いながら優しく抱きしめた……。
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