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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


眠ってるミズキを愛おしそうに抱きデレデレのレンジを見つめ、レンジが私の笑みに気付くとバツが悪そうに頭を掻きながら口を開いた。


「あー……、んー……まぁ、アレだ!ミトカは…その……」

「……ミナトよ、この二人は半ば駆け落ち同然で家を出た身じゃ……ミトカは元々龍香の神族の家系で……なぁ、レンジ?」

「……ヒルゼン様…まだ未成年のカカシとミズキを目の前に……オレ、恥ずかしいっ!」

「レンジ、カカシは大丈夫だよ… ミズキちゃんは寝てるし……話をはぐらかすな!」

「怒るなよ、サクモ………知っての通り、現当主のオレでも五龍全ては宿ってない……初代様の力が強いと言っても、オレのチャクラも喰うからな?でも、今までの歴代当主の中ではオレの四性質が最高、後の当主は殆どがニか三性質だった……親父に至っては一性質だったしな……じゃあ、その間、他の龍達はどこに居るか……それが神宮なんだ……」

「……私は龍香の神族の家系……巫女様のお世話をする身だった……本来、巫女は死ぬまで宿った龍神に従い、チャクラを捧げる……巫女となった者は神宮から出る事は愚か、その時の当主に会う事も許されなかった……」

「その理由が当主が死ぬ時、巫女も一緒に死ぬから……そして、次の当主へと適正の龍神と巫女になり得る女体に他の龍神が宿る……なぜ、当主と巫女が会う事が許されていない理由……力を持ち過ぎることを一族が忌み嫌ったからだ……」

「……レンジとミトカは幼馴染で班も一緒だったからな……レンジの親父さんが死んで、その時、ミトカが巫女に選ばれた事を知ったんだったな……」

「……そうだ、サクモ、お前の知っての通りな?……龍香の女性は神族であっても例外なく忍として育てられる……誰もに巫女になり得る可能性があるからな?だが、巫女として龍神が宿れば、誰であっても寺院の一室に閉じ込められる……後は神族の者が世話をし、死ぬまで一人だ……」

「レンジは…私が部屋に入る前に助け出してくれて、里も何もかも捨てる覚悟で一族を出た……」

「そーゆー事だ、ミナト!オレ達の秘密が分かっただろ?」

「そう言う事だったんですね……」


一族が巫女と当主の逢瀬を認めなかった理由……ある一つの術を封じる為……それはいづれ説明するとして、今後の話をして今日は解散となった。
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