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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


またとーさまの“トモダチ”かな…?大丈夫、カカシも知ってるみたいだし、優しい目……カカシごと抱っこして、アハハ!!今日、すっごい日!!素敵な人に沢山会えて!!


「ミズキ、久しぶりじゃな!元気そうで良かった」

「ヒルじー、全然遊びに来てくれないから、ミズキの事、忘れたと思ってたー」

「お、おい、ミズキ〜?ヒルゼン様は忙しいんだぞー、火影様だから〜……そ、それに“ヒルじー”はそろそろヤメろ〜」

「なんじゃ、レンジ?ワシは“ヒルじー”を気にっとるぞ?なに、ミズキ限定じゃがな?」

「そーそー!ヒルじーは、ヒルじーなのー!」


ミズキの事、ホント大事にして貰えて嬉しいよ……ヒルゼン様のへの呼び方は内心ハラハラだが……あんな嬉しそうなミズキ見ると心が温まるな……。


「簡単に里への侵入を許すとは思えないんですが……」

「うむ、疑いたくはないが里内で手引きをしている奴が居ると考えるのが妥当だな……」

「あの後、オレとミトカが捕まえたのは三人、ミナトが一人……いずれも中〜特上程度……まだ仲間がいると考える方がいいですね?」

「うむ……捕まえた奴等が口を割り目的と主格を聞き出すのを待つしかないか……ところで、レンジ、ミトカ…… 龍香はどうだ?」


暫くしてオレ達はカカシにミズキを任せ、誘拐集団の情報を集めて、尋問部隊の結果を待つしかないと言う結論に頷き、ヒルゼン様が本来の目的であった龍香の状況について確認してきた。


「……相変わらずです…… ジジイ共はミズキの引き渡しを要求してます…… 龍香一族の“教育”をするってね?現実、当主と言っても名ばかりですからね、オレら一族は……古い体質・思想の塊……ま、ミズキに忍をやらせるつもりはないですけどね?」

「そうか……火影と言うても龍香一族には口を出せん……すまんな、二人とも……」

「ヒルゼン様、謝らないで下さい……私たちはこのまま普通の女の子として育てようって決めてるんです!龍香の悪しきは私とレンジで断つと……」


ミズキの楽しそうな笑い声が響く中、オレとミトカは一族のしがらみに嫌悪感を抱きながらミズキを普通の子として育てる事を伝え、幸せな笑顔を守り抜くと密かに誓った。
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