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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


里に初めて来て、知らなかった世界が広がった……すごく楽しい!そしたら、とーさまを呼ぶ声がして、“トモダチ”って教えてくれた……私はちょっと怖くてとーさまにしがみつくと、トモダチのサクモさんに紹介されたから挨拶して、その後、私より年上の男の子にも挨拶しなさいって、とーさまに下に下ろされて…唇を噛み締めながら見上げるように男の子を見つめた。


「…フェ……」

「おーい、ミズキ、ご挨拶!サクモには出来ただろ?」

「ッ!?ッコ……」

「……“コ”?」

「コッ!〜〜こわいぃ〜〜!!」

「はっ?…え?ちょっッ!」


顔の半分以上を隠したカカシと呼ばれた男の子を見上げると声を震わせ、徐ろに感情を口にし、泣きながらカカシの横を走り去った……だって怖いもん!!









『今がチャンスだ……やれ!』








______ガッガッガッ!!







「ヒッ……」





「ミズキッ!!!ミズキに触んなッ!!〔領域____ッ!〕」







______ガガッ!!ドンッ!!






「ぐあッ!」







「……ふ……ふぇえええ……」






「ふー、怪我は無い、ミズキ?全く、急に走り出すからビックリしたでしょーよ!!急に走ると危な〜いよ!」



油断した……サクモと話してて気付くのが遅れた!!里の中でミズキの誘拐を試みていた集団が潜んでたなんて……一人になったミズキの前にクナイが何本も落ち行手を阻むと、オレが間に合わないと男の手がミズキにかかる瞬間、掌印を組もうとしたら、サクモに手を止められ、爆音と同時に土の中からカカシが姿を現し、男を薙ぎ倒し、震えるミズキを抱き上げ、ミズキが初めてオレ達の前以外で声を上げて泣き始めた。



「カカシ、ありがとう……」

「ふぇええええ、とぉーさまぁ〜〜」

「ミズキ……ごめん……」

「レンジ、ミズキちゃんを連れて帰れ……オレとミトカで三代目に報告に行く、カカシ、お前は___」

「カカシ、お前も一緒に来て……後でな、サクモ……悪い!」


…… ミズキ、怖い思いをさせて悪かった……護ると決めてたのに……サクモの言葉に甘えてオレカカシの肩に手を回し、泣きじゃくるミズキを強く抱きしめた……。
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