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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


“記憶どうする?”…か……カカシらしい……私がどちらを選んでもこの人は受け入れてくれるんだろうな……やらなきゃいけないことは……分かってる……私の記憶……カカシ、優しい……急かさず、答えを待ってくれてるんだね……。


「………カカシは私の過去を知ってるの?」

「……んー……ま、オレの口からは言わな〜いよ!」

「……ケチ……カカシ……戻ろう……綱手様とジラちゃまに謝らなきゃ……もう、誰も傷付けたくない……記憶を……戻すよ……」

「……うん……思い出したら、オレの事、ちゃんと見てね?ゆっくりでいいから……… ミズキ、オレのものになって!」

「え_____んッ……」


ミズキの僅かな震えが止まると、オレを見つめて答えを教えてくれた……ま、答えは決まってたんだけど!じゃないとオレとの関係も進められないでしょーよ!オレがミズキに遠回しに想いを伝えたら驚いた顔が可愛すぎて堪らず触れるだけのキスを落とした……。


「ははっ!ミズキ、顔真っ赤!」

「__ッもう、そーゆー事は彼女としてよ!私が彼女達に殺されるじゃん!」

「だから、彼女居ないし、てか彼女達って……ヒドイ!!ま、ミズキが彼女候補だから良〜いの!!さ、行こうか?」

「え?ちょっ…自分で歩けるし!」

「靴、履いてないでしょ!」

「いや、カカシが手に持ってるし!!」

「いや、病院服のまんまだし……結構、刺激的よ?」

「ッ!!?」


あれ?遠回し過ぎて、ちゃんと伝わってないな……ま、ミズキがオレを思い出してくれたら、もう離さないからね!

オレはミズキを抱き上げ病室へと足を進めた。




「ッ…… ミズキ……すま___ッ」

「綱手様、謝らないで下さい……私こそ綱手様と自来也様にご無礼をお許しください……」

「ミズキ、ここはワシらだけだ!改るのはなしだのぉ!なぁ、綱手!!」

「ああ、そうだな!」

「……ジラちゃま……綱手さま……ありがとう……」

「はははっ!相変わらず泣き虫だのぉ、ミズキ!!」


カカシに抱かれて部屋戻ると綱手様と自来也が慌てて立ち上がり、綱手様が謝ろうとする言葉を遮り、謝るとジラちゃまの言葉で私は涙ながら満面の笑みを浮かべた……二人とも大好き!!
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