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瑠璃色の瞳のその先に

第3章 闇地


オレは夢の中での事を思い返しながら、信じられない想いで頭を掻くと急いでミズキの居る病室へと足を進めた……。


「ッ!カカシ、起きたのか?」

「すみません、ご心配を…… ミズキは?」

「……目が醒めてからずっとこのままだ…」

「……綱手様、自来也様、実は_____」


カカシは瞳に何も写さず、涙を流し続けるミズキの涙を拭いながら、レンジと夢の中で話した内容を伝えると二人は驚きながらも何処か納得した様に頷きあった……。


「やはり、あの時、レンジが……」

「うむ、ワシらもあの瞬間、咄嗟に張ったからな……間に合って良かったが……」

「サクラはどうです?大丈夫ですか?」

「ああ、中々骨がある……今日の所は遅いから帰らせたがな?」

「そうですか……あの、ちょっとミズキと二人にさせて貰って良いですか?」


オレはサクラの無事も確認すると胸を撫で下ろし、ミズキの頬を撫でてながら二人にして欲しいと願い出ると綱手様達は了承し部屋を後にし、それから優しくミズキを抱き寄せた……。








“私はまた護られた……どうして……私が居なくなれば済むのに……でも……カカシが居ない世界なら……もう……いい……このまま……ここで____”


“それで本当にミズキは良いの?”


“……だあれ?”


“……少し、お話ししようか?”




私は真っ白な世界で一人蹲り、泣きながらこのままこの空間に居たいと願うと優しい声に包まれ、長い黒髪の女の人が私の涙を拭いながら横に腰を掛け、私の問いに一瞬、寂しそうな笑みを浮かべるも優しく温かい笑みを向け話を始めた……。






“私はもう疲れたの……みんな私の手から溢れていく……失っていく……カカシも……”


“そっか……でも、本当にみんな居なくなった?ミズキを頼って来てくれる人は?一緒に成長したい、成長を見守りたい人は?本当に誰も居ない?”


“……もう…その人達まで失いたくない…… ”


“んー、ミズキがここに居続けて、もし、その人達が危険にさらされてるのを……居なくなるのをただ見てるだけよ?一緒に木ノ葉の忍として戦わなくていいの?”


私は護りたい……でも……このまま此処にいたら……もう傷付かなくて済む……私は問いに答えられず黙り込んだ……。
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