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瑠璃色の瞳のその先に

第3章 闇地


ミズキは満面の笑みを浮かべ綱手へカカシを預けると再び掌印し、一瞬にして紫政の前に姿を見せると空間より刀を取り出して互いに刀を交えた……。


「………誰だ……?ミズキじゃないな?」


「……紫政……お前がミズキを狙うとはな……?」


「……ッ!!………」


「……そうか………オレは何も言えねぇな………じゃあな……紫政……むやみに傷付けるな……?お前も…仲間も……」


「…………」



オレはミズキの身体を通じて現れた人に少し話をすると、その人は納得し笑みを浮かべてくれた……そしてオレと再び距離を取ると気配は消え、ミズキが肩で息をし、紋様が消えた瞳でオレを見ていた。


「…ま…待てッ!!」

「……火影と自来也に感謝するんだな?ミズキ、お前の使った術は間違えれば弱い者は死ぬ……上忍以上で無ければ間違いなく、二ヶ月は【今のまま】動けなくなる……くくくっ、面白い…本気でオレの術を破りやがった……次に会う時は、その眼を使える様にしておけ……その上でお前を貰う!」

「ッ!!逃すわけないだろ!!」

「……言っただろ?お前の鈍な刀をではオレの『白龍』には敵わないと……」

「ゥ…ク!!」

「じゃあな、ミズキ……漸くお前に興味が出たよ…?サスケやカカシ……次はナルトか?ミズキ、お前の弱さが人を失う事に繋がってるんだ……次は誰かな?」



瞬間までの記憶がない……何があったの?紫政の領域が消えてる……私は逃すまいと紫政へ斬りかかるも再び刀を折られ、逆に肩を貫かれ、弱さを浮き彫りにされ、その時何かが壊れる音がした……。



「綱手、ワシは紫政を追跡する!そっちは任せたのぉ!」

「ああ、頼む!!ミズキ、大丈夫か!?すぐッ」

「…カカシ………私を置いてかないで……」

「カカシ先生は大丈夫です!ミズキさんこそ治療……え……?つ、綱手…様……」

「……ああ……」

「カカシ…カカシ……ごめん……私が弱い…から……ごめッ……」


紫政が姿を消し、ジラちゃまが後を追うのを最後に私の瞳は光を失った……もう、生きる意味がない……吸い寄せられる様にカカシの下に行き、手を取り強く握り締めながら謝り続けていた……そんな私を綱手様が幼い頃の私と重ね、悲痛な面持ちで抱き締めてくれていた………。
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