第3章 闇地
身体が…動かない……声が……出ない……ミズキさん……自分を犠牲に……ダメ……お願いッ!!綱手様…自来也様……早く、術を破って…… ミズキさんを助けて!!
___私は怖いの……カカシを失うのが……
「…… ミズキ…さ…ん……ダ…メ………ッ!?カカシせんせーッ!!ミズキさんを……護って〜〜!!」
サクラ……私のために涙流さないで……?カカシもチャクラが切れかけてるから無理しないで……その術は私のチャクラを練り込んでるから今のカカシじゃ、解けないよ?
「くそっ!ミズキ!!紫政さん、やめろ!!」
「………せめて苦しまずに逝かせてやる…」
「フッ……優しいのね?」
『ミズキさんッ!!やだぁ_____!!!』
サクラの悲鳴が響き渡る中、私はカカシに笑みを向け静かに目を閉じた……みんな、ありがとう……バイバイ……カカシ……大好きだよ……。
__________ドッ……
……あれ?痛くないや……本当に楽に殺してくれたの……?
……違う……私は痛みがなく、血の匂いに混ざって感じる匂いに恐る恐る目を開くとカカシが両手を私の背にする岩へ付き、私を優しく見据え笑みを浮かべていた……。
「……… ミズキ……泣く…な……… ……き……だ…よ……」
「…………カ……カ………シ………?なん…で………?お願い……死んじゃヤダ!!」
「……術を解いたか……やはり、この男も一緒に出すべきだったな?……まぁ、すぐに同じところへ送ってやる……」
「ヤ……ァア……〜〜ッ!!!」
刀を抜かれ倒れ込んだカカシを抱きしめ、私のありったけのチャクラを流すけど血が止まらない……どうしよう……カカシが……死なないで……私を……ひとりにしないで……ヤダよ……カカシッ!!
私は涙が溢れ出て声にならない叫びを漏らした……カカシが死んじゃう……また私のせいで……誰か……お願い……私の命と引き換えに……カカシを助けて……カカシが居なくなったら……私は……。