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瑠璃色の瞳のその先に

第3章 闇地


オレは半日早く任務を終え、報告に行くと綱手様の言葉に驚きのあまり目を丸くした……サスケの里抜け、しかもサスケを追うため、新米隊長シカマルの下忍ばかりの小隊で追ったって……はぁ〜……余りにも無茶過ぎるでしょ……。


「必要最低限の手は打ってある」

「………」

「こらこら、お前の任務はもう決まってんのよ!」

「まぁ、すぐ用を済ませて戻ってきますんで……ご心配なく…… ミズキはこの事は?」

「………知らん……というより、精神を乗っ取られ眠ってる……お前がサスケの後を追ったすぐ後にな……」

「………すぐ…戻ります……」


オレはミズキが追っていることが綱手様の言う“必要最低限の手”だと思ってたのに、返って来た答えに耳を疑った……あの後倒れた?しかも精神が乗っ取られてるって……一先ずナルト達が先だな……。

オレは綱手様の静止を振り切り部屋を後にするとパックン達に匂いを追わせ、最速で後を追った……。












「(!!このチャクラは!マズイ!!)」









「ナルト……何でこんなことに……」

「………」

「……サスケのだ」

「……間に合わなくて…すまなかったな…ナルト…………お前のことだ……必死だったんだろ……」


オレはナルトとサスケの強大なチャクラを感じると更にスピードを上げ、終末の谷に到着したが、その場にナルトだけが倒れてた……息はあるが、サスケの姿はない………くそっ……ホント、自分が嫌になる……ナルト……サスケ……すまない……。

終末の谷……かつて木ノ葉創設者の二人が争った場所……ナルトとサスケ、この川の流れの様に永遠に続く戦いを見せられてるみたいだ……こんな場所で……この二人は…… ミズキが知ったら……どう思うかな……。







『………終わったな……〔封邪術・静圧輪廻 解!!〕』



「ッ!!」



『………さて、どう出るかな?』



「…何で……私……眠って……?」



死の森の更に奥、緑が生い茂る場所に一人の男が目を閉じて腰を掛け、カカシが医療班と合流した位の頃、静かに眼を開き、紫炎の瞳に龍の紋様が浮かび術を解除したした瞬間、ミズキがベットから飛び起きた。

……な……なんで?私は自分の置かれている状況を理解出来ずただただ妙な胸騒ぎに襲われた……。
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