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瑠璃色の瞳のその先に

第3章 闇地


私は酷く痛む頭を抑えながら辺りの気配を辿り、結界が外れている事に気付き、混乱して顔を歪めた時、警護に当たってたライトさんが現れて、サスケの里抜け、追跡したシカマル達のケガの状態を聞いた……。


「……そんな……サスケが……みんなが……」

「ミズキ、お前のせいじゃない……ナルトも今、カカシが連れ戻してる……それより、お前は大丈夫なのか?」

「………はい……私、また何も出来ずに……」

「お前は里には必ず必要な忍だ……それが暗部であろうが上忍であろうが………お前はお前が思ってる以上に大切にされてるんだぞ!しっかりしろ!!あまり自分を卑下するな!」

「……すみません………私、みんなの様子を見てからいのいちさんの所に行きます……」

「ああ、終わったら、暗部室に来い!任務が溜まってるぞ!」

「はい!」


ライトさんはいつも私を護ってくれる……今だって面を外して、雑に頭を撫でて優しく私を励ましてくれるから……私はまた前を向ける……一先ず、シカマル達の様子見て、治療がいるならサポートに入らなきゃ……それが私の今、出来ること……そして、治療室の廊下に着くと珍しく声を荒げたシカクさんの声が聞こえて来た……。



「_____てめぇはただの腰抜けだ!お前が忍をやめても任務は続く、誰かがやらなきゃなんねーんだ。お前の仲間はまた別の隊長の下、出動するだけだ。そこでお前の仲間は死ぬかもしれねぇ…だがもしその時の隊長がお前だったら…仲間はそうならずに済むかもしれねぇ…____本当に仲間を大切に思うなら逃げる事を考える前に…仲間のためにてめーがより優秀になることを考えやがれ!!それが本当の仲間ってもんだろうが!この腰抜けが!!」





「…………」

「ッ!?」

「………」


私はシカクさんの言葉が胸に刺さり、その場から動けなくなった……私がもう逃げたいと思ってたから……それから綱手様とシズネさんが出て来て治療が終わりチョウジとネジの無事を確認するとシカマルの震える声が聞こえて……良かった……私は必要ない……かな?

私が元来た道を戻ろうとした時、シカクさんが私の気配に気付いたから軽く会釈をして、いのいちさんの所へ向かった。
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