第3章 闇地
ワシが木ノ葉病院へ到着すると同時に綱手も到着し、すぐに容態を見ると怪訝な顔を浮かべ、ミズキを特別病室へと運び、更に詳しく様子を終わり、説明を聞くため中に入った……。
「綱手、本当にどこもおかしくないのか?前の媚薬、チャクラ切れ、龍宿展篶の反動、何も出ないのか?」
「……ああ、何処も異常は無い……ただ寝てるだけだ……いのいちによるとミズキが張る結界にも何の反応もない………」
「今もか…?」
「………問題なく張られてる……」
「うむ……どーなっとる……それなら何故起きんのかのぉ……」
ワシらはミズキがただ眠り続ける様子に首を傾げる事しか出来ず、綱手がチャクラで強制的に起こそうとしても起きない状況に理解が出来ずに経過を見守った……。
私が眠りについていたその夜、別れに訪れた者が部屋を後にした時、一筋の涙を零していた……私がアイツに代わって護り続けなきゃいけなかったのに……復讐者ではなく、同じ里の忍として……自分の不甲斐無さに涙が流れたんだと思う……。
その後、サクラが力を求めて大蛇丸の元へ向かおうとするサスケを必死で説得をしていた……でも…サスケは必死なサクラに“ありがとう”と礼を言い、手刀でサクラを眠らせると、音の四人衆と共に里を抜けた……。
翌朝、イヅモとコテツにサクラが発見された事によりサスケの里抜けが判明、綱手は中忍へと昇格したシカマルを隊長にした小隊でサスケを追うように任務を出し、チョウジ、キバ、ネジ、ナルトの5人でサスケを追い始めた……。
「ミズキさん……どうしよ……サスケくんが……カカシ先生も居ないし……お願い……早く、目を覚まして……」
「サクラと言ったな?ミズキが封印術を発動仕掛けたみたいだが、倒れる前、何があった?何か異変はあったことはないか?」
「え……特に……あっ!そういえば、“消えた”……って聞こえたような……」
ミズキが起きないのはおかしい……コイツ、ミズキが倒れる前まで一緒だったんだよな……?もしかしたら、術を発動する前に何かあったのか?私はミズキの手を祈る様に繋ぐサクラへ、一つの可能性を確実な物にするために話を聞いた。