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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


身体が……熱い……何……コレ……意識が持っていかれそうになる……ウッ……気持ち……悪い……ダ…メ……このままじゃ……また…唯の足手まといに………。


「……これはこれは、氷遁使いの相田兄弟じゃないですか?何故わざわざ火ノ国へ?」

「さぁ?ボクらはある人からの依頼である忍を探してるんだ?邪魔、しないでくれる?〔氷遁・牢瓶塞(ロウヘイヘキ)〕!!」


「「ッ!?」」


「あーあ、残念!そこの暗部のおねーさん、疲れてるみたいだから直ぐ閉じ込めれると思ったのになぁー?」

「ハァ……ハァ……馬鹿にすんな!」

「ヒョウキ、余りペラペラ喋るな……」

「ごめん、ごめん、ヒョウザ兄さん!でも、はたけカカシとやり合えるって楽しいじゃん!」


ミズキマズイな……恐らく風邪じゃないだろう……けど誰が?クソ、血継限界の相田兄弟二人相手はちょっとキツイな…… ミズキの奴、痛みでなんとか意識を保とうとしてるみたいだけど……っ!?オレは攻撃をかわし兄のヒョウザの動きを見据えた……。


「お前たちは誰を探してる?」

「…… 龍香 ミズキ……」

「なんのために?」

「答えるギリはない……行け!」



______ザザッ!




「良いなぁー、早くボクも____」

「残るのはお前たち兄弟2人よ?…ハァ…ハァ……」

「へぇ……強いねッ!!なんか、疲れてるけどっ!!」

「うっ……ぐぅ……ッ!」

「まだまだ、〔氷遁・雹時雨!〕あ、気を付けてね?コレに触れると凍っていくよ??」


やっぱり狙いは私か……飛びかかってきた三人の背後に回り込み急所を突き絶命させると弟のヒョウキの首筋へと忍刀を突きつけたその時、電流にも似た熱が身体に広がり隙ができた瞬間、ヒョウキが隙を見逃さず回し蹴りを入れて来るのを膝で防ぎながら後方へ引くと相手の術である氷の雨が降り始めた……。


「ッ!?〔土遁・龍壁蒼蛇!!〕」

「正〜解!!火遁使ってたら今頃、氷漬けだったよ?凄い判断力!おねーさん、誰?」

「ヒョウキ、喋りすぎだ……殺れた三人はあれでも各里の上忍……それを音もなく終わらすとは……それに今の術……」


オレと攻防を続けるヒョウザがミズキに気付いた……あんまり無理させたくないんだけど…… 額当てをズラし写輪眼でミズキの容態を確認した。
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