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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


久しぶりにカカシとのツーマンセルが入った……何でそんな任務の前に彼女に遭っちゃうかなぁ……あれ?珍しい……阿吽の門の前に着くと、愛読書を片手に立つカカシを見つけ静かに横に降り立った。


「……カカシならこのS級、1人で行けたんじゃないの?」

「バカ言わないでよ……100人規模の抜忍集団の討伐だよ?」

「ハハッ、冗談よ……でもカカシが遅刻しないなんて珍しいわね?」

「あのね……オレもやる時はやるのよ……ま、ミズキ!久しぶりのツーマンセルよろしくねー!」

「ハァ……だからライだっ____ッ!?」

「ッ?どうしたのミズキ?」

「………ごめん、なんでもない……行こう……」


今回の討伐任務自体は本来ならB〜A級……けど不安因子でS級に跳ね上がるという事で、私たちが配備されたのね……互いに余裕の笑みを浮かべ出発しようとした瞬間、突然、眩暈のような余り経験の無い感覚に陥り一瞬立ち止まり、次の瞬間には浮遊感はなく気のせいだと目的の場所へと向かった……。












「……野営でまだ仲間を集めてる途中みたいだな?霧、砂、雲……なかなかの面子が揃ってる……死者は出てないものの近隣の村に被害は出てる……」

「……ザッと見積もって上忍レベル30人、その他は中の中〜下ね?コイツらはただの囮っぽいけど…」

「んー、どーするッ!?おい、ミズキ大丈夫なの?」

「ッ大丈夫……さっさと片付けよう……風邪…ひいたみたい……まず戦力を落とそ……〔風遁・凪風 乱舞!!〕」

『くっ、木ノ葉だ!!』

「悪いな、あんまり時間をかけたく無いんだ……お喋りは無しで」

「お前は……はたけ_ッ」


オレ達は移動中、見張りによるカウンターを考えて息を潜めてたのが仇になった…… ミズキは風邪って言うけど、おかしいだろ?オレは先手で攻撃を開始したミズキに続き、急所を避けた者たちの息の根を止め、一瞬にして5人の者以外が倒れ込んだ。


「……ハハハッ!やっぱり弱すぎだね?コイツら」

「無理もない……ただの雑魚のだ……暗部とはたけカカシが来たら一瞬でバラされるさ?」

「まぁ、でもボクらには勝てないよ?」


コイツらが主犯か……残った5人はオレ達の前に立ち、楽しそうに口を開いた……やっぱ、シカクさんの言った通りSランクになったな……。
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