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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


ダンゾウの奴、本気で根の任務を返して来やがった……まぁ、元々アイツらに有益な任務しか持って行ってなかったから簡単に消化出来たけど……流石に疲れたな…… ライトさんも任務だし、久しぶりに一人だなぁ……と私は束の間の休息で目を閉じた……。







____コンコン






「ッ!?シカクさんからだ……また急なS級……30分後か……」


あー、久しぶり寝てた……この数日ぶっ通しで任務出てるからな……私はスズメに餌をやり見送ると、毛布が掛けられていたからライトさんだなぁーと、笑みを浮かべながら報告に向かい、任務前にある場所へ向かった……。



「ん!サクラ、今日はちゃんと帰ったみたいね……サスケ、綱手様がもうすぐ帰ってくる……もう少し頑張って…」



私はライトさんに報告後、サスケの病室へと向かい、サクラを家に帰る様にと説得を婦長にお願いしていたから、流石に今日は帰ったみたい……良かった……サスケが倒れてからずっと泊まり込みだったからね……私は婦長に感謝し部屋を出て、暫く進むと背後に気配を感じ振り返った……。



「………あ、あの……」

「ッ?………なんでしょう?」

「ッ!こ、この前は、ごめんなさい!!アナタがカカシと仲良しで少し妬いちゃいました!私……カカシのことが本当に大切で…」

「いいえ、気になさらないで下さい……落ち着いたら、ちゃんとハルナさんとの時間作れますよ!私こそ、勘違いさせて、ごめんなさい……カカシとは幼馴染みたいなものなので……では、私は任務がありますので……」

「あ、待ってください!ライさん、顔色が良くないです!コレ、特製の兵糧丸なんです!任務の前に……」

「え……?あ、いや……」

「あ……嫌…ですよね………私なんかの薬なんて……」

「いえ、頂きます……ありがとうございます……では……」

「……クスッ……お気をつけて……」


振り返るとハルナが立っており頭を下げてこの前の事を謝って来た……その理由を聞いて羨ましく思うも会いたくない人物なだけにすぐに去ろうとした瞬間、ハルナから薬を差し出され、一瞬戸惑うもハルナの残念そうな表情に気の進まないまま受け取り、口にすると礼を言い、その場を後にした……。


その背後で歪んだ笑みをハルナが浮かべていたとは気付かずに……。
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