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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


コイツ、好き勝手言いやがって……私の事はどうでもいい……けどパパとヒルゼン様の事を……許せない……ライトさんの手前、抵抗したらライトさんに迷惑が掛かる……くそっ!


「ミズキ、お前が上忍として出ないのであれば、我々、根は次なる火影が決まるまで任務を拒否させて貰う……まぁ、次なる火影が血も克服出来ない未熟者では更に木ノ葉の衰退化は目に見えているが………ワシの優秀な部下達は犬死にはさせん……」

「……本気で仰ってるのですか?…相談役お二人もご容認で?」

「う…うむ……」

「… ミズキが拒み続けるならばダンゾウの提案も致し方が無い……」

「では、我々や里の者たちが激務につき死んでもやむを得ないという事ですか……」

「仕方がないだろう……どうする、ミズキ?オマエの返事次第では里の者や仲間たちに危害が加わるぞ?」


ミズキの奴、かなり苛立ってやがる……まぁ、気持ちはオレも一緒だが……頼むからオレに任せてくれよー?と、横目でミズキを見たが……ダメだ……ダンゾウの奴……追い討ちを……。


「……腐ってるな……アンタらは……木ノ葉を……人をなんだと思ってやがる……そんな事突き立てて私が首を縦に振ると思ってわのか?」

「………ならば、犠牲が増えるだけだ……そして木ノ葉も他里に狙われる事になる……そうなれば木ノ葉は愚か火の国も揺らぐだろうな?お前一人のためだけに……」

「ッ!?ダンゾウ様、それは____」

「……おい、一体何に怯えてる?大蛇丸が来た時、根の者は誰一人、里には出なかっただろ?ひっそりとアンタが火影になる計画でもしてたのか?」

「ッミズキ、止めろ!!」

「ククッ……残念だったな?計画が外れて……それに拍車を立ててイタチが侵入して来た……まさか、『死んだ』とでも思ってたのか?あはははッ!イタチなら大蛇丸以上に簡単に木ノ葉を潰す事が出来るだろうねぇ……フフッ……里の脅威に対しては脅威をぶつけるか……クソが……アンタらが里の仲間を盾にしてまで欲しいのは私の瞳力だろうがッ!!」

「……そうだ……お前の眼が開眼すれば、それは対写輪眼戦に対応出来るからな?」


くそっ、ミズキ、冷静になれよ!オレは怒りを露わに身を乗り出すミズキを抑えるも二人は睨み合い張り詰めた空気が部屋を支配した……。
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