第2章 葛藤
おいおい、ミズキ、あんまり煽るなよ……後でどやされるのオレなんだから……にしても懲りないな……コイツらも……。
「ワシらは里とお前の安全を確保する為に上忍へと言っているんだ、何故分からん?」
「私の安全…?暗部に居た方が里にも私にも安全ですが?」
「暗部だとツーマンセルもしくは単独が増える…… ミズキの消息が絶たれると里にはマイナスにしかならん!上忍としておれば情報は把握しやすくなる」
「その話は三代目との間で話は付いているはずです。また蒸し返すと仰るのなら……五代目火影様が着任されてからにして頂きたい……今の状況を把握していらっしゃるなら、早急に上忍会議を招集して下さい。私どもは出来る限りの情報を集めます……では、お引き取りを……なッ!?」
はぁ……ホント疲れる……お前らの言う事なんか聞かないよ……話なら五代目様が決まってからにして……さあ、アンタらの今からやる事はシカクさん達に伝える事……こちらが出口ですよ〜と言わんばかりに扉を開けると居た人物に、私は驚き目を見開いた……何でコイツが……こんな所に?
「……ダン…ゾウ……様」
「ライ、中へ通せ………ダンゾウ様、わざわざこの様な場所においでになるとは……私どもの任務を根の方でももう少し引き受けて下さるんですか?」
「……ライト、無駄話はいらん……ワシが用があるのはライ、お前だ……」
「私は何も話はありませんよ?むしろ火影直下の暗部と根の任務量と内容が釣り合わない事に文句はありますがね?」
「……相変わらず口の聞き方を知らんな……余程、四代目と三代目に甘やかされて来た娘だ……いま現在、火影が不在ならば相談役である2人に従うのは絶対だ……三代目との話は過去の事だ……」
「ッ!ダンゾウ様、一先ず、もうすぐ自来也様が五代目火影様を連れて戻られます……それまで____」
「黙れライト……綱手が五代目になろうと、ヒルゼンの時と同じ事の繰り返し……ワシはこれ以上ミズキのワガママを容認するつもりはない……従えぬと言うならば然るべき罰を与える必要がある……」
マズイな…… ミズキとダンゾウの相性は最悪だ…暗部・根の筆頭、昔、三代目火影と火影の地位を争い、結果反勢力となったコイツがここに来るとは思わなかった……先ずはNAME1#の安全が優先だな……。