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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


カカシは朝食の間、宣言通り上忍の話をして来なくて、私も買い物と言うカカシの提案にのり、用意された朝食を食べ終えて、紅に借りたという服に腕を通して顔を引き攣らせた……。


「ミズキ〜、出来たぁ〜?」

「………やっぱ家帰るわ……」

「え?お、かわいいじゃない!お前、いつも暗部服ばっかだから、たまには良いんじゃ無い?さ、行こう!」

「ちょっ!やだ…恥ずか___」


暗部服のベスト以外を身につけてチュニック風の服に腕を通すと五分袖のため、暗部の刺青部分は隠れたけど……白地に真紅の模様の入った服なんて、派手すぎさ!!普段から黒色ベースの服なのに!紅、オシャレだからなぁ……って、カカシ、勝手に入って来るし!着替えてたらどうするの?と怒る事も出来ず、満面の笑みを浮かべるカカシに手を取られ半ば強引に連れてかれた……。



その頃、里の外では________


『栄華を極めたあの里が……哀れだな』

『ガラにもない……故郷にはやはり未練がありますか?アナタでも……』

『いや、まるでないよ』



怪しい二人組が里を見下ろし、姿を消した


*******************



「ありがとう、カカシ!必要な忍具揃ったよ!」

「そ!良かったよ!オレも揃ったしねー!」

「あっ!カカシとミズキじゃない!!」

「紅にアスマ!あ、紅、服ありがとう!!」

「似合ってるじゃない!もう着れなくなったやつだからミズキにあげるわ」

「ククッ……お仲のよろしいようで?くっついたのか?カカシ?」


忍具も揃えられて良かった……木ノ葉崩しの一件で顔が知れたから余り表に出たくなかったんだけど……滅茶苦茶見られてたからカカシに悪いことしちゃったな……。

ヤバいな……通りすぎる奴ら、固まったり顔真っ赤にしたり……クソ、 ミズキに悪い虫が付く前になんとかしなきゃね?って、紅は良いとして、アスマの野郎……ワザとだな?


「アスマ、あのね……それ今__ッ!?」

「カカシ、やっと見つけた!!」

「え?ちょ、ハルナ!?」

「事件の後、一度も会ってくれないでしょ?約束してたのに!誰、その子?」


カカシに背後からハルナと呼ばれた女の子が抱き付いて……あ…今の彼女か……滅茶苦茶睨まれてる……でも今回は私が悪いことしちゃったね……ごめん、カカシ……。
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