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瑠璃色の瞳のその先に

第2章 葛藤


ミズキ、寝たね……んー……「また…」って言ったね……業火の中か……大蛇丸に会ったことで何か思い出して来てる可能性があるかもね……オレは優しくミズキの髪を撫でながら、自来也様が里を出る前に相談しようと決めて、夜が明けるまで静かに眠るミズキを優しく包み込んだ。



「………ん………」

「おはよ、ミズキ……」

「……おはよ、カカ……ッ!?」


……心地良い……久しぶりに温もりを感じる……パパもママも良く寝てる私の頭を撫でてくれて…温かくて優しくて……大好き……あれ?なんだ、カカシか…と安心し返事をして数秒経たず……えっ!?私は顔か赤くなっているのを感じながらカカシから離れた。


「はい、はい、今日もミズキ休みでしょ?オレも昼から任務だし、久しぶりに出掛けよ!」

「え……いや___」

「あ、ミズキに拒否権な〜いよ!オレ、相談役の二人からミズキに上忍になるように説得しろって言われてんの!ま、ミズキにそんな事、言うつもりはないけどね?」

「………は…は………なる気もないけどね……ごめん、やっぱ、もう…帰__ッ!?」


さらっと言ったけど……まさか、カカシが相談役からの伝言貰ってるなんてね……クソ狸どもが……ヤバい……帰ろう……ッ!?なんで…優しく抱きしめるの……放っといてよ…?


「…離…して……」

「……だーめ!朝ご飯食べて買い物行こう!オレ、忍具欲しいし、ミズキも買い揃えないと忍刀ダメになってるんでしょ?それにミズキ昨日寝ちゃったから、パックンにお願いして紅に服借りて貰ったよ!流石に暗部服ではまずいでしょ?面もないし!」

「ハァ……カカシ……ありがとう……久しぶりに一度も起きずに眠れた……お陰でチャクラも傷も大分回復したよ……ごめん、迷惑だったよね?」

「………」

「……カカシ?」

「んー?迷惑なわけないでしょ!それに、オレも小さい頃からミズキと寝るとゆっくり出来るんだよねー」


オレはミズキが逃げない事を確信すると抱きしめた手を離し、優しく頭を撫で、朝食の準備を始めた……にしても『一度も起きてない』って覚えてないのか?ますます、今のお前を一人にするのはヤバいな……ま、任務さっさと終わらせて一緒にいるかな!と不安げな顔に笑みを向けた。
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