第2章 葛藤
髪の毛乾かしながら出汁をとって、さっきのカカシ変だったなぁーとか思うも疲れてるんだと私が今いる事が迷惑だと考えながら、食べ終わって片付けしたら帰ろうと決意して、カカシがお風呂から上がると同時に味噌汁が完成させ、ご飯を食べ始めた……そう言えば、久しぶりにちゃんとしたご飯だ……。
「やっぱり、ミズキの味噌汁最高だね!」
「それはそれは……それよりカカシの料理の方が美味しいよぉ?……ご馳走様!さて、片付け終わったし、帰るかな!」
「……そんな格好で?」
「え……ま、瞬身帰ったら大丈夫で____」
「ダメだよ!ミズキ、女の子なんだからちゃんと自覚しろよ?一先ず、服乾くまでゆっくりしなよ」
「出た……カカシの過保護……私なんか襲う人いないでしょ……色気も何もないし、そもそも暗部のくノ一を襲うのって自殺行為だと思うけど……」
ミズキは片付け終わると帰ると言いだす……いやいや、その格好ではダメでしょ……それよりも今、お前を帰す方が危ないよ……オレの目の届くところに居てよ……という気持ちを隠していつもの過保護でミズキをとどめ、ソファへ並んで座り、明日の任務の依頼書をミズキは手に取り眺めていた。
「やっぱり、上忍も出ずっぱりで任務だね……」
「まぁね?ま、殆どがBかA級だけどね?暗部が主に高難度の任務引き受けてくれてるから」
「……私、何してんだろ………ライトさんに足手まといはいらないって言われたの……ちょっとショックだったなぁ……面も貰えなくて……」
「ま、当然でしょ!全快じゃないミズキを任務に行かせて万が一があると木ノ葉に痛手でしょ!オレが隊長でもそうす〜るよ!高難度ほど自分で行っちゃうからね?」
「大丈夫だよ……私は……大切な人を護れない……パパもママもヒルゼン様も……だから………」
「ミズキ?」
「…………」
「……そーやって急に落ちるから安静を言われてるんだよ…… 龍宿展篶使うと数日間の後遺症だからね……ミズキ、オレは居なくならないよ?だから、もっと自分を大事にしていいんだよ……お前の居ない世界なんて考えられないよ?」
話の途中で肩に重みを感じ、その先を見ると寝息を立てて眠るミズキがいて、オレは頭を腿の上に乗せ、横にさせると穏やかな寝顔を見つめ頬を撫でた……。