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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


……違和感……任務を終え、里に戻る途中、オレは妙な空気に包まれ龍香の集落へ目を向けると一瞬空間が歪み、集落全体に幻術が掛けられていることに気づいた……。


「ッ!!?カカシ、直ぐにミズキちゃんの所へ向かうよ!!恐らく襲撃を受けてる……タクマとアンは直ぐに三代目に報告!!増援を派遣してもらって!!今の里の状況じゃ、まだ気付いてないと思うから!」


「「は、はい!」」


「ん、よし、散!!」


「……先生、集落が襲撃されてるって……レンジさんもミトカさんもいるんですし、大丈夫ですよね?」


「……分からない……でも、レンジさんが危惧してた位だからね?とりあえず急ぐよ……嫌な予感がする……」


「はい!!」



三代目がまだ気付いて無いとすると恐らく大蛇丸だろう……そして、裏には里からの協力者がいる……くそ…… ミズキちゃんが目的だろうね……レンジさん、ミトカさん、どうかご無事で……。













「……酷いな……一族皆殺しってとこか……ッ!?カカシ?」


「…………せ、先…生………オレ……」


「……記憶……戻ったみたいだね…… ミズキちゃんが開眼した日のこと……」


「…………」


「行くよ、カカシ……早くミズキちゃんを見つけなきゃ危険だ……」


「はい!」




龍香の敷地に入ると目の前には業火に包まれ倒れる仲間の顔が沢山いた……なんて事だ……この状態で里からの増援も来ずに………その風景に怒りともにレンジさん達の無事を確認する為、足を進めた瞬間、カカシが頭を抑えて足を止めた………オレは直ぐに状況を理解し、カカシの頭を撫でながら口を開き、再び足を進めた……。













「行こ…う……ツ……こ……くりゅ……?」



『ミズキ、これからお前の龍神眼の力を封印する……その間、五龍達はお前の中で眠り、力を付ける……』



「……ど……して……?」



ミズキが足を進めた瞬間、その場に膝を着き倒れ込むとオレはその身体を護るように巻き付き、レンジ達が有していた五龍が戻って来たのを見て、レンジとミトカの死を受け止めた………。

そして、徐々に力が抜けて行くミズキはオレを見つめ、オレの言葉に不思議そうに首を傾けた。

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