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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


……大蛇丸を止めなければミズキは将来ずっと狙われ続ける……死ぬ気はないが、その可能性は捨てきれない…… ミズキ、これから話す事をちゃんと魂に刻んで憶えていて?親の傲慢な願いと分かってる……けど、今、伝えないともう伝えられないかもしれないから……。



「…… ミズキ……よく聞いて?ミズキはこれから木ノ葉の忍になる為の学校に行く事になる…… それは、ミズキ自身を守れる様に、これから出来る大切な仲間と愛する人を守れるようにだ……」


「……とー…さま……?」


「ミズキ、今のままで良いから真っ直ぐ優しく強く、素直な子になって?とーさまとかーさまはいつでもミズキの幸せを願ってるわ!」


「……かー…さま……?」


「ミズキは一人じゃないよ、いつも側に……とーさまもかーさまも居る……そして、大切な仲間も現れる……だから、強くなれ、ミズキ……」




これからミズキには辛い想いをさせる……もちろん死ぬつもりはない……でも約束は出来ない……今日、術が発動して、“いつか”その時が来たら…… ミズキはオレ達の事を__ッ!?くそっ……早すぎるだろ!!








『ふふっ……レンジ、最後のお話は出来たかしら?』








「少し待って貰えます?っつっても、アンタにはこの先、入る事は出来ねぇよ?ここは龍香の聖地だからな?」




レンジとミトカは優しくミズキを見つめ、困惑してる顔を見ると胸が締め付けられる……それを悟られない様に頬を撫で、涙を拭うと、ゆっくりとした足取りで近付いて来た大蛇丸に気付き、オレは内心苛立ちながら睨み付けた。





「……レンジ……」


「………ああ……分かってる……」


「……とー……さま?」


「……大丈夫、ミズキ、怖がらないで……?これが龍香一族の当主である、“龍香 レンジ”、ミズキの父様よ…」




オレ達にはもう時間が残されていない……大蛇丸を睨み付けながら立ち上がり、龍神達を具現化させるとミズキが驚きミトカに抱き着く姿を背に、ミトカがミズキにオレを見るように説き伏せ、大きく頷くミズキに笑みを浮かべた。
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