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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


オレがミズキを抱き上げると漸く音が聞こえる喜びからか好奇心か、辺りを見渡し怒りで手震わせている源流を見つめていた。


「とーさま、源流さまがかーさまのとーさまなんだよね?」


「そーだよ?」


「んー、じゃあ、ミズキのジィちゃま?」


「んー、まぁ、そーなるか?」


「そっか……じゃあ、ジィちゃま、さよーなら!」


「ッ!?」


「……ふふ、さようなら、お父様…」


「くくっ!当主として用があるなら呼んでくれ?お邪魔した、お義父さん」


ははっ!我が子ながらに不意をつかれた……一気に空気が変わったな?そうだな…… ミズキにとっては祖父だ……オレ達のしがらみはこの子には関係ない……源流様もミズキの天真爛漫な笑顔に不意をつかれるな……オレ達は笑みを浮かべ、別れの挨拶をすると部屋を後にし、残された源流はミズキの居た場所を暫く見つめ続けていた。



「とーさま、かーさま!ジィちゃまと何話してたのぉ?ミズキに内緒のお話?」


「んー、ミズキにはまだ早い大人のお話〜!」


「えぇ〜、とーさまとかーさまだけズルイー!!」


「ふふっ、ミズキにはまた今度ね!」


「ぶぅー・・・」


「「ぶぅー・・・」」



「「「あははははははッ!」」」



「とーさまもかーさまも変な顔ー!」



「ミズキはどんな顔でも可愛いな!」


「ほ〜んと!ミズキは私たちの天使ね!」



昨日の事もあって、三代目に三日間の休暇を貰った………明日はミズキの六歳の誕生日だ……その日は初めからお願いしてたけど、かなり久しぶりに長い時間一緒に居られる……もうすぐ本格的に大戦が過激化する……そうなれば、暫くこんな時間は貰えないからな……オレとミトカは笑い合い、ミズキの手を互いに取り、屋敷を後にした。
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