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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


ミズキが眠り続ける中、オレ達は綱手様の治療を受け、風龍から現在の記憶の回復情報を聞き終えると、オレの腕の中でミズキが目を覚ました……。


「ミズキ、大丈夫か…?」


「……ジラちゃま…?ツナちゃま?……お兄ちゃん……だぁれ?」


「「「ッ!?」」」


「……ここ…どこ……?ねぇ……?父様と母様は?アケルはどこ……?」


「…… ミズキ、お前………今、何歳だ?」


「んーとね、来月の誕生日で6歳になるの!お兄ちゃん、どーしたの?……悲しそうな顔してる……母様がね…悲しい時は泣いても良いんだよって言ってたの!!だから………お兄ちゃん……カカシに…似てる……ッ!?……ちが……カ…カシ……?」

「ミズキ?無理しないで……?」

「ゥッ……ッ!ご…め………私………」

「ミズキ、大丈夫……落ち着いて……」



……酷い頭痛がする……私、記憶を……謝らなきゃ……ごめん、カカシ……私……父様と母様に記憶を消されてた……それにカカシも……。



“かなり、記憶が混乱してる…… ミズキ、大丈夫?ボクの事……分かる……?”


「うん…フウ、分かるよ……けど……ごめん……カカシ……もう少しだけ、このままで居てもいい?」

「当たり前でしょ!心配しなくていいよ」



謝らなきゃ……謝らなきゃ……私……カカシを小さい頃から……ううん、私の初めての友達……大好きな人……混乱してる私を優しく抱きしめてくれるから心地良くて……もう少しだけ落ち着かせて……?……父様と母様が私の記憶を封印することにした……なんで?……どうして……?



「フウ……まだみんなを呼び出す事は出来ないけど……ライ、スイ、ツチ、ヒイ達の事も思い出したよ……」


“良かった、ミズキ、混乱してるみたいだけど大丈夫?”


「うん、もう大丈夫……ジラちゃま、カカシ……ごめんなさい……怪我___」


「ミズキ、気にするな!こんなのかすり傷だのぉ……」


私のせいでジラちゃまもカカシも怪我してる……フウに思い出した事を伝えると安心したみたい……ごめんね、私にみんなが振り回されてる……それなのにどうして優しくしてくれるの?ジラちゃまが優しく頭を撫でてくれて、静かに目を閉じると一筋の涙が流れ再び意識を失った……。
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