第7章 容疑者は熱愛カップル6
貴方side
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小五郎さん達も切り替えてまずは、鴻江さんから話を聞くことに
鴻江「最初、オーナーを捜した時は山田さんとこのバックヤードだったし…次は男子トイレ…最後にあの2人を倉庫に連れてったけど…倉庫に入った所で呼んだだけで、奥には入ってないっスから」
貴「…あの倉庫には鍵が付いてるみたいですが、いつも掛かってるんですか?」
鴻江「そうっスよ。その鍵はスタッフがいつも目にできるように、廊下の入り口の壁にかかってるんスから」
鍵がスタッフが目にできる所にあるのかを聞くと、前に倉庫のこのバックヤードにこっそり入って、タバコを吸ってたスタッフがいたみたい
タバコ嫌いの飛鳥さんが、それを防止する為にやったらしい
貴「…ってことは、この部屋いつも鍵が掛かって?」
鴻江「ああ。あと裏口も…合鍵を持ってたのは、オーナーだけっスよ!」
目暮「その合鍵、被害者は持っていたのかね?」
高木「はい…ズボンのポケットの中に…」
鴻江「とにかく、俺じゃないっスよ…オーナーに恨みなんかないし…」
小五郎「フン!この部屋でタバコ吸ってたのお前らしいじゃねぇか…ウエイトレスにさっき聞いたよ!オーナーにこっぴどく怒られたって…それが動機か?」
鴻江「っ動機なら俺より他の2人の方があるんじゃないっスか?ソムリエの山田さんはワインの事で、昨夜オーナーとモメてたし…ウエイトレスの伴場嶺子はオーナーの女っスよ?」
…伴場さんと飛鳥さんは、付き合ってるってことか
次に伴場さんに話を聞くことに
伴場「私はオーナーと付き合っていましたけど…別れ話なんてなかったわよ!」
高木「だが、ウエイターの鴻江さんは、最近オーナーがあなたと一緒に帰らなくなったと…」
伴場「それはオーナーが、ここに泊まり込んで経営不振の打開策を練っていたからよ!この店、最近売り上げが落ち込んでたから…」
…泊まり込みか
伴場「だから左端のオーナーのロッカー、着替えでいっぱいでしょ?」
伴場さんに言われ、高木刑事が左端のロッカーを開ける
中には確かに着替えがいっぱい…おまけに、替えの靴も置いてある