第69章 紅の修学旅行 鮮紅編6
貴方side
西木「もう聞けないよ。彼は先月、清水の舞台から飛び降りて死んでしまったから…」
貴/新一「!?」
西木「だから、その暗号は彼が自 殺する前に私に宛てて書いた伝言かと思って、解読して欲しかったんだが…」
★★
再び暗号の紙を見る、暗号を書いた人物は既にこの世にいないのか
馬山「なぁ、君たち。これから私たち、このホテルのラウンジで食事するんだが、詳しい話が聞きたいなら一緒に来るかい?」
貴「先程食べたので、大丈夫です」
景子「じゃあ暗号が解けたら、メールちょうだいね」
新一「分かりました」
自販機コーナーがある階までエレベーターで降り飲み物を買えば暗号の紙を見る。
ココアを飲みながら、隣でコーヒーを飲んでる新一と一緒に見る
横長の紙には、中央に横線。
その上下の余白に
『坤』『螂』『筋』などの漢字が1文字ずつバラバラに並んでおり、その中には何故か反転してる漢字もある
園子「ウーン、ずいぶんスッカスカの暗号だよね」
蘭「文字の並びもイビツだし…」
貴「この歪にあるスペースに意味がありそう…」
蘭「そういえば、同封されてたヤツデの葉ってなんだろ?」
新一「んー…ヤツデっつったら天狗が持ってる羽団扇に似てんじゃね?」
すると、新一の携帯にメールが
新一「ったく、まだ解けてねぇって……!?」
【件名:無題 新一君早く! 西木君の部屋に!!】
鞍知さんの緊急のメールを見せる新一、私達も一緒にエレベーターに飛び乗って15階に向かう
☆☆
バンッ
新一「どうかしましたか、景子さん!……!!」
貴「…これは」
部屋の中央。
ユニットバスの扉の前辺り、椅子に左足をかけた西木さんが仰向けで倒れている。
床には大量の書類の散らばり様
新一(刺殺か…それにこの頭のコブ…)
貴(…もう、死んでる……っ)
世良「なぁ。さっき、みんなでラウンジで食事するって言ってなかったか?」
井隼「あ、ああ。あの後、それぞれ自分の部屋に一旦戻って支度してから…」