第67章 紅の修学旅行 鮮紅編4
貴方side
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次は、養源院。けど、私と蘭は薄暗くてあまり入りたくない…
園子「これが養源院の血天井かー!」
蘭「私は見たくない…」
園子「だからって、くっついたら歩きにくいわよ蘭…」
世良「大昔の殺人現場だな!」
中道「さすがJK探偵…」
貴「…私は、絶対見ないからな…」
新一「大丈夫だって!垂れて来やしねーし…戦死者を弔う為に天井に掲げたんだからちゃんと見て冥福を祈らねーと…」
ギュ…
貴「…新一、置いてくなよ…」
新一「!あ、おう(…やば、良い匂いするし…胸が…)//」
園子「…ねぇ、目の前でイチャイチャが繰り広げられてんだけど」
世良「怜花は、無意識だろうな…」
★★
その日の夜。
ホテルで夕食と入浴を済ませた私は、新一に誘われ鞍知景子さんの部屋を訪ねることに
蘭、園子、真純と共にエレベーターに乗り、景子さんの部屋がある階で降りる
貴「何号室? 」
新一「1506号室…」
すると、エレベーターホールに女性2人が入ってくる。
マネ「すいません、麻衣さん」
倉木「しょうがないよ。あの人たち、大学時代からの友だちなんでしょ?それにあの映画、大学の時の自主制作のリメイクらしいじゃない?」
蘭「あ」
貴「あれって、人気歌手の…」
人気歌手の倉木麻衣さんで、真純以外は全員気がつく
世良「…誰だ?」
園子「バカ!」
園子が慌てて、真純の口をふさぐ
倉木「そんな映画のポスターにあの5人が並んで、私の名前がドーンと出てたら、ゴリ押し感バリバリじゃない。断られて良かったんだって!」
マネ「すみません。いい宣伝になると思ったんですけど…」
倉木「…あっ!もしかして君達、高校生だよね。修学旅行?」
貴「え、あ、はい」
倉木「そっかー!いいなぁ、修学旅行でダブルデートか~。青春だな~お姉さん、キュンキュンしちゃうよ♡」
そう言って手を振ってエレベーターに乗り込んだ倉木麻衣さん
蘭「…ダブルデート?」
園子「あ」
世良「はぁ、はぁ…死ぬかと、思った…っ」
園子「…ゴメン」
貴「初対面の人は、真純を男だと勘違いするね…」
蘭「だね…」