第62章 心のこもったストラップ12
貴方side
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しばらくして男の事情を聞くと、どうやらあのストラップの中に婚約指輪を仕込んでいたらしい。
男「僕の彼女が比護選手の大ファンで、今夜サプライズで渡そうかと…」
コナンがぬいぐるみの中を調べると、ダイヤが埋め込まれた指輪が入ってる
男は電車でストラップを落とし、そこでゆうとくんのストラップを拾ってしまう
そして千槍駅で同じストラップを探してる私達を見つけ、後をつけていたようだ。
元太「だったら最初にそう言えよ…」
光彦「事情を知ってたら一緒に探したのに!」
男「だってそこの女の子が、受け取ったらもう誰にも渡さない、なんて言ってたから…」
あっ、と口を押さえる歩美ちゃん。
安室「つまり、電車の揺れでストラップを落としたのは3人いて、彼の比護選手のストラップを例の親子連れの父親が拾い、息子さんの真田選手のストラップを、彼が拾ったというわけですか」
歩美「じゃあ、哀ちゃんのストラップはどこに行ったの?」
元太「俺の探偵バッジは見つかったのによ」
コナン「え?元太、どこで見つけたんだ?」
元太「ファミレスの駐車場で」
元太君の言葉に分かったらしく、コナンは元太君のフードを引っ張って覗き込む
コナン「ここにないってことは…灰原のストラップはファミレスの駐車場だ!」
★★
駐車場にたどり着くと、コナンは車の下を覗き込む
コナン「元太がフードを被ったときに、バッジと一緒に落ちたんだ。だから、元太がフードを被ったこのあたりに……あった!」
見つかり私も、子供達も手を合わせて喜ぶ。
再び、博士ん家に帰る
☆☆
スーパー
貴「……今日は、シチューにしようかな」
あの後家に着いたが、ご飯の買い物を忘れていた私はコナン達に断りスーパーに来ていた。
修学旅行中は、博士達だけになるし作り置きしといた方がいいかな…
呟きながら、出口を出ようとしたら…
?「……あれ、怜花ちゃん?」
貴「?……!比護さんに、真田さん…!?」
真田「!久しぶりやな!」キラキラ
声を掛けてきたのは、眼鏡をした比護さんと真田さんだった