第59章 心のこもったストラップ9
貴方side
コナン(変声機)『東京からお越しのよしだゆうと様。お連れ様がお待ちです。至急、海の家の前まで来てください』
その声は海水浴場中に響く、しかも拡声器にしたから皆こちらを見てる
光彦「ちょっとコナン君…どうしてあの男の子が、東京から来てるってわかるんですか?」
コナン「わかるよ。あの電車がめちゃ混みするのは、東京スピリッツのホームの東都スタジアム近くの新宿駅。つまり、俺達が乗った駅からだ。なのにあの親子は、椅子に座ってなかった。ってことは、あの親子が電車に乗ったのは、俺達と同時か、それ以降ってことだから、東京以外に考えられねぇんだよ」
相変わらずの推理力に関心してると
?「あ、あの~…よしだゆうとは私の息子ですが、もしかして同姓同名の別の方のことでしょうか?」
子供達「い、居たー!!」
なんと、動画に写ったあの親子が現れる
コナン「おじさん!サッカー選手のストラップを、電車の中で拾ったよね?」
おじさん「ああ、息子のだと思って。でも違う選手のやつだったようで」
歩美「それ、歩美の友達のなの!」
光彦「その子のストラップは千槍駅にありましたから!」
元太「返してくれよ!」
子供達の言葉に、親子は顔を見合わせて笑いあう
おじさん「ちょうどよかった。はい。悪かったな、ボウヤ達」
コナン「いいえ!」
親子は快くストラップを差し出してくれ、コナンがそれを受け取ろうとした時…
ガシッ
全「!?」
突然こちらに走ってきた男が、横からストラップを奪い去っていく
全「え…えぇぇぇぇぇぇ!?」
あまりの出来事に、私達は驚きながらパニック状態
歩美「うそ!」
元太「取られた!」
光彦「誰ですか、あれ…」
コナン「しまった…!」
ワンテンポ遅れてコナンが男を追うが、すぐに大勢の人に紛れてその姿を見失う。
コナン「くそっ!ってかなんで?!ただのぬいぐるみストラップだぞ!?」
安室「…今の男の人、千槍駅の落し物センターから、ずっとつけてきてたやつだね。ファミレスで俺の後ろに座ってた」
貴「…誰かに見られてるとは思ったけど…」
光彦「ってことは、横取りしようと、ずっと僕たちを付け狙っていたかもしれませんね!」